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20~30代の小説偏愛者向け新文庫レーベル「講談社タイガ」刊行開始、電子版も同時配本

 株式会社講談社は20日、新たな文庫レーベル「講談社タイガ」の刊行を開始したと発表した。「日々の生活に小説がなくてはならない小説偏愛者のために、エンターテインメント小説の新スタンダードとなるべく」創刊したものだとしており、メインターゲットは20~30代。同日、第1弾となる4冊を刊行し、以降、毎月20日ごろに4冊程度を刊行していく。価格は600~900円。すべて新作のシリーズ作品だという。

第1弾ラインナップ(10月20日発売)

西尾維新「美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星」
野崎まど「バビロン I ―女―」
野村美月「晴追町には、 ひまりさんがいる。 はじまりの春は犬を連れた人妻と」
森博嗣 「彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?」

第2弾ラインナップ(11月20日発売予定)

天野頌子「僕と死神の黒い糸」
綾崎隼 「君と時計と嘘の塔 第一幕」
似鳥鶏 「シャーロック・ホームズの不均衡」
山田正紀「桜花忍法帖 バジリスク新章(上)」

執筆予定者

相沢沙呼/アイダサキ/青崎有吾/青柳碧人/秋田禎信/浅井ラボ/あざの耕平/雨木シュウスケ/天祢涼/天野頌子/彩坂美月/綾崎隼/石川宏千花/一穂ミチ/大沼紀子/荻原規子/恩田陸/上遠野浩平/北山猛邦/京極夏彦/紅玉いづき/最果タヒ/榊一郎/三田誠/篠田真由美/周木律/白河三兎/城平京/須賀しのぶ/杉井光/高里椎奈/凪良ゆう/七尾与史/西尾維新/西澤保彦/似鳥鶏/二宮敦人/野崎まど/野村美月/長谷敏司/支倉凍砂/はやみねかおる/藤石波矢/藤木稟/古野まほろ/麻耶雄嵩/御影瑛路/三雲岳斗/三津田信三/森川智喜/森博嗣/矢崎存美/山下貴光/山田正紀/若木未生 ほか

 講談社では、1982年に小説レーベル「講談社ノベルス」を創刊。若い読者に支持され、「十角館の殺人」「姑獲鳥の夏」「すべてがFになる」など、今なお読み継がれている作品を刊行し続けてきたという。「(講談社ノベルスの)創刊から30年を超え、私たちはもう一度『今の』若い読者に向けて――これからの30年読み継がれる『今の』レーベルをつくるときが来たと感じています」(講談社)。

(永沢 茂)