2010年のインターネット120大ニュース[1月~3月]

INTERNET Watchの月間アクセスランキングで振り返る

 INTERNET Watchで2010年に掲載したニュース記事の中から、アクセス数をもとに月ごとの10大ニュースを選出し、今年を代表する合計120本の記事を4回に分けて紹介する。1回目は、1月から3月のニュース。

1月:“ダウンロード違法化”盛り込んだ改正著作権法が施行

 “ダウンロード違法化”を盛り込んだ改正著作権法が2010年1月1日に施行され、権利者に無断でアップロードされている音楽と映像を、違法ファイルと知りながらダウンロードする行為が違法となった。これを受けてファイル共有ソフトのノード数に果たして変化があったのかどうか伝える記事がトップ。同記事のアクセス数は、電子書籍とも関連して今年何かと話題をさらった2位の「iPad」発表の記事の実に3倍以上に上った。

順位記事名掲載日
11月1日からダウンロード違法化、Winny/Shareノード数に変化は?1/5
2Appleがタブレット型端末「iPad」発表、電子書籍市場にも参入1/28
3「Google Chrome 4」最新安定版公開、拡張機能など搭載1/26
4MSが定例外パッチ「MS10-002」公開、IEのゼロデイ脆弱性を修正1/22
5Googleへの攻撃にIEのゼロデイ脆弱性、MSがアドバイザリを公開1/15
6Microsoft、“Google攻撃”脆弱性修正の定例外パッチ提供を決定1/20
7Adobe Reader/Acrobatの脆弱性修正版を公開、早急に更新を1/13
8「Firefox 3.6」公開、プラグインチェックなど新機能を搭載1/22
9GumblarによるWeb改ざん被害が相次ぐ、ユーザーも被害防止対策を1/7
10「Evernote for Windows 3.5」正式版公開、高速化と日本語対応も1/22

2月:警察庁、「P2P観測システム」を正式運用したことを明らかに

 警察庁の「P2P観測システム」は、ファイル共有ネットワークを巡回してファイル情報を収集し、分析・検索を行うもの。1月1日から正式に運用を開始したことを、2月初めに警察庁が明らかにした。流通ファイルの実態把握をさらに進め、観測結果について捜査への活用を図るとしている。

順位記事名掲載日
1警察庁が「P2P観測システム」を正式運用2/4
2NEC、11n/a/b/g同時利用可能でNAS機能も用意の無線LANルーター2/8
3Gmailに統合された“つぶやき”ネットワーク「Google Buzz」発表2/10
4「Flash Player」脆弱性修正版が公開、「Adobe Reader」も近日中に2/12
5「ニコニコ日本語入力 powered by ATOK」公開、90日間試用可能2/5
6Microsoftが「Windows Phone 7」発表2/16
7Winnyでの著作権侵害に警告メール、ISPと権利者団体が3月1日から2/22
8インプレスHD従業員、個人情報19万5621件の入ったPCが盗難2/12
93G通話可能な「Skype for iPhone」公開間近、Appleが利用規約変更2/4
10MSが2月の月例パッチを公開、“緊急”5件を含む計13件2/10

3月:IE9のプラットフォームプレビュー版公開

 Microsoftの次期ウェブブラウザー「Internet Explorer 9(IE9)」についての記事が、まだプラットフォームプレビュー版公開という段階でありながらトップに。JavaScriptのパフォーマンス向上のほか、HTML5、DOM、CSS3などの標準規格への対応強化、さらにHTML5の実行にGPUハードウェアアクセラレーション機能を利用することなどが注目を集めた。

順位記事名掲載日
1「Internet Explorer 9」プラットフォームプレビュー版公開3/17
2「2ちゃんねる」にアクセス障害、韓国からのサイバー攻撃か3/1
3「ストリートビュー」新たに21県、地上高245cmからの最後の画像3/11
4アダルトゲームなど装う暴露ウイルス、「Kenzo」の被害拡大か3/24
5東京都の青少年健全育成条例改正案、継続審査が決定3/19
6MS、IEの修正パッチ「MS10-018」を緊急リリース3/31
7「iPad」の商標、富士通がAppleに譲渡3/29
8mixi、ついに“登録制”導入3/1
9小学生の野良AP利用が口コミで増加中、携帯ゲーム機で容易に接続3/26
10都の青少年健全育成条例改正、グーグルやMS、楽天なども反対意見3/15

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(編集部)

2010/12/21 06:00