【2007/03/22】
■ 深夜に2ちゃんねるで交わされた軽妙な冗談のやりとり
街のどこかで交わされる、たわいもない雑談。どれだけウイットに富んだ、よくできた冗談を言えたとしても、口から出ていったとたんにことばは消え去って、あとには仲間の笑い声しか残らない。ところがネットなら、サーバーのログファイルにしばらくはとどまり、ひょっとすると半永久的に、書いた本人が好むと好まざるとにかかわらず残ることになる。月曜日から火曜日に日付が変わったばかりの深夜1時31分30秒。2ちゃんねるのとある掲示板で交わされた雑談だ。「パラダイス銀河なんて言われても、ガラスの十代の俺にはわからん」との振りに「いや、アンタ知ってる。絶対知ってるよ。」とのフォローのレスが約50分後に付いたのはまったくみごとだ。夜遅く、ネットの片隅で何気なく行なわれたこの優れたやりとりは、「すべらない名無し」に転載されて、これから長く残ることになる。
めたるまん(山崎一幸)
■ オフィスを借りずに、カフェにノートPCを持ち込んで仕事をする
偉い作家の先生が、原稿執筆のために喫茶店にこもるという話をよく聞く。原稿用紙とペンさえあれば、今ならノートPCさえあれば、できる仕事だからこそだろう。店に払うお金がもったいないからと、自宅に喫茶店を作ってしまった先生もいるらしいけれど、かえって赤字になったらしい。さて、ノートPCさえあればどこでも仕事ができる人は、今では文筆業ばかりではない。「B3 Annex」で知ったのだけれど、サンフランシスコに「ベドウィン」という、新しい流浪の民とでも呼ぶべき人々が増えているんだそうだ。オフィスを借りずに、ノートPCをカフェに持ち込んで仕事をするのだという。カフェのテーブルにノートPCが並ぶさまは、筆者が出かけていくオフ会などではおなじみの光景だけれど、ここではこのお互いがまったく見ず知らずの他人なのだ。PCの画面の向こう側、Wi-Fi経由のネットの先にいる多くの人たちとつながっている。
めたるまん(山崎一幸)
|
|
|
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|