【2007/09/06】
■ 驚くほど自然な歌声 バーチャル歌手ソフト「初音ミク」が人気
個人向けのPC用パッケージソフトで、1万円を超えるような販売価格のものはとても少なくなってしまった。特に、売れ筋の商品に限ればほとんどないのが現状だ。そんな中、16,000円前後と結構な高額で販売されているソフトで、ヒットしているのが、バーチャル歌手「初音ミク」だ。ヤマハが開発した音声合成エンジン「VOCALOID 2」に、声優の藤田咲さんの声を分析したデータを組み合わせて、ユーザーが入力した通りに歌ってくれるというソフトだ。合成された歌声は、わずかに機械臭さが残っているものの、表情の豊かなすばらしいクオリティのものだ。8月31日に発売された直後に注目を集め、販売店では売り切れが続出、今は一時的に入手が困難になっているようだ。Amazon.co.jpのソフトウェアベストセラーランキングを6日朝の時点で確認したところでは、なんと5位だ。入手した皆さんがさっそく作った作品をニコニコ動画に投稿していて、「初音ミク」とタグ検索すると続々と現われる。発売元の公式ブログによれば、来週末以降に増産分が出回るようだ。
めたるまん(山崎一幸)
■ 「ネトラン文芸(なんてたいそうなもんではない)賞」候補発表
1カ月ほど前、雑誌「ネットランナー」が11月号発行で休刊すると情報が駆けめぐった。「ネトラン」と呼ばれることも多い同誌は、飛ぶ鳥を落とす勢いだったこともあるから、休刊の一報は筆者には感慨深いものがあった。中国のロボット「先行者」をプラモデル化するなど、画期的な付録も人気だった。一方で、「Winny」などややこしい存在のツール類を、覚悟も空気を読む力もない初心者向けに広めてしまったために、批判を集めがちだった。そのネットランナーとWebサイトのにゅーあきばどっとこむが共同で、「ネトラン文芸(なんてたいそうなもんではない)賞」の選考を実施中だ。17のコンテンツがノミネートされ、電子書籍化されて公開中だ。マンガあり、エッセイあり、萌え参考書あり、ヨシダプロあり。これらへのアクセスログも審査のもとになるそうだ。注意書きに、「自分には合わないと感じたときは、無理をして読み進めずに」とあるのがネットランナーらしい。
めたるまん(山崎一幸)
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