【2008/05/02】
■ 多くコピペされた、善光寺の辞退を褒める文章がねつ造だった
聖火リレーが実施された4月26日には、全国的に長野だけに多量の雨が降っていたようだ。ひょっとしてあの祈りは通じたのかもしれないけれど、それはともかく。聖火リレーの前後、ネットには「善光寺 聖火リレー辞退、世界の反応」と題した短文があちこちでコピペされていた。CNNが伝えたものとして「善光寺が発した静かな怒りは、世界の全仏教徒のみならず宗派を超えた宗教指導者が身を切るほどの警告となった」ほか、NBCやBBCなど世界的に知られる報道機関の名前が付いた6つの文章が並んだものだ。どれも、善光寺がリレーの出発点を辞退したことを褒めるものだ。ところがこれが、オリジナルの記事がない、ねつ造の文章だったようなのだ。「RedFox」で詳しく考察している。いったい誰が作ったのかはもちろんわからない。こんなふうに、ねつ造の文章でさりげなくだまされているのかもしれないことを考えると、ゾッとする。
めたるまん(山崎一幸)
■ ホワイトハウスで、メールログ500万通分が紛失の不手際が発覚
コンピュータ関係などでよく言われるのだけれど、「動いているなら触るな」という言葉がある。実用に供していてうまく動いているなら、そこに余計な手を入れてはいけない、ということだ。もっとも、ネットで使っていればWindowsのセキュリティアップデートもしないといけないし、増設や仕様変更したくなることもあるし、動いたそのまんまで使い続けることはなかなか難しい。「スラッシュドット」によれば、ホワイトハウスで500万通のメールを紛失していたとのことだ。従来使っていたメールシステムを別物に切り替えたため、運用に不手際が起こりやすい状態だったようだ。たとえば筆者なら、メールのログをなくしても残念がるだけだけれど、ホワイトハウスともなれば保存が法的に定められていて、本来はメールログをうかつに消せないのだ。「動いているなら触るな」はどこの国でも共通する教訓のはずだから、これはひょっとすると、システム変更を口実にわざと消しやすい状況を作っていた?
めたるまん(山崎一幸)
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