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【業界動向】

ソフトバンク、broadcast.comとストリーミングの合弁会社

■URL
http://www.broadcast.com/ (broadcast.com)

 ソフトバンクとヤフー株式会社は25日、ストリーミング配信サービスを手がける米broadcast.com社と日本での合弁会社を設立することで合意したと発表した。1月中にもブロードキャスト・コム株式会社を設立、日本向けにインターネットによる動画/音声コンテンツのオンデマンド配信サービスを提供していく。資本金は5億5,000万円。ソフトバンクが50%、broadcast.com社が40%、ヤフー株式会社が10%出資する。サービス開始は秋以降の見込み。

 broadcast.com社では、テレビ/ラジオ番組や音楽イベント、企業の各種発表など、ストリーミングコンテンツのネット配信を請け負っている。現在、BBCをはじめとする40のテレビネットワークや400近いラジオ局、MicrosoftやAT&T、IBMといった企業が同社のサービスを利用しており、毎日6万5,000時間にも及ぶコンテンツがWebサイトでオンデマンド供給されているという。同社CEOのTodd Wagner氏は「オフィスにおける設置率を見ると、テレビがわずか9%、ラジオでも32%なのに対し、PCは99%にも達している」とし、オフィスユーザーに向けたメディアとして同社のサービスが有効であることを強調している。

 国内向けのコンテンツについては今のところ未定だが、その供給元について、ソフトバンクの孫正義社長は「(ソフトバンクが筆頭株主の1社となっている)SKY PerfecTV!の事業を通じて、百数十社のテレビ局との関係がすでに構築されており、このバックグラウンドが今後、プラスになるのではないか」としている。また、ヤフー株式会社とのパートナーシップについては、ブロードキャスト・コムのサービスを利用した動画や音声によるバナー広告を導入することで、広告収入の拡大が図れるとしている。

('99/1/25)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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