■URL
http://www.nttdocomo.co.jp/i/index.html
NTT移動通信網(NTTドコモ)は、携帯電話単体で利用できるネットワークサービス「iモード」の詳細を発表した。iモードでは、携帯単体でNTTドコモのサーバーよりコンテンツを受信したり、オンラインバンキングやチケット予約などができる。サービス開始は2月22日を予定。サービス内容や料金体系については1月22日に発表されている(本誌'99年1月22日号参照)。
iモードに対応したデジタル携帯端末には、横8文字×縦6行の計48文字が表示可能な大型ディスプレイが装備されている。文字入力は、英数字のほか漢字変換も可能で、操作はボタンで行なう。また、メモリダイヤルには、1件につき電話番号とメールアドレスを同時に登録できる(最大300件)。対応機種は、富士通「デジタル・ムーバF501i HYPER」(価格は本体と標準セットの合計で35,900円)のほか、参考出展されたNEC「デジタル・ムーバN501i HYPER(写真)」、三菱電機「デジタル・ムーバD501iHYPER」を合わせ3機種。
iモードの機能として、メールのやりとりやモバイルバンキング、チケット予約等が可能だが、今回、発表会会場に展示されたデモ機を使ってメールの送信とWWWの閲覧を試してみた。
メールの送信では、入力にある程度の慣れが必要そうだった。しかし、直観的でわかりやすいインターフェイスなので、普段から電子メールを利用しているユーザーなら問題なく使用できそう。操作順序は、メール操作メニューから「新規メール作成」を選び、宛先、タイトル、内容を入力し「送信」を選ぶだけだ。なお、「CC」や「BCC」はできない。ちなみにドコモによると、文字の入力は「若いユーザーなら簡単にできる」とのことだ。
また、WWWの閲覧は直接URLを入力して行なう。基本的にテキストブラウザーだが、GIFファイルの画像も表示可能とのこと。またブックマーク機能も搭載している。実際に「asahi.com」に接続し試してみたところ、データ転送中に「取得可能な最大サイズを越えましたので中断しました」と表示されてしまった。途中まで取得した分のデータについては表示するようになっているが、asahi.com画面トップの「円相場」は問題なく表示されるものの、通常の記事部分は読むのは非常に苦しい状態であった。もちろん、今回サービス提供を発表している67社は、iモード専用のコンテンツを用意しているので閲覧するのに問題はない。なお、コンテンツはHTMLのサブセットで作成されており、ドコモでは「既存のWWW作成技術を持っていれば作成が可能」としている。また、このサブセットは一般に公開する予定とのこと。
→ | ||
警告表示画面 | 「asahi.com」表示画面 |
ドコモによると、iモードの主なターゲットは携帯電話ユーザー。「ユーザーにはインターネットやウェブというイメージを想起させずにデータ通信の世界へいざなう」としており、利用者は初年度200~300万人、3年で1,000万人を見込んでいる。今後、提供サービスも拡張していく予定で、ネットワークを利用したゲームなども計画しているという。
なお、発表会では、iモードのCMキャラクターに選ばれた広末涼子さんも登場し「携帯からインターネットを使えることに感激しました」「飛行機の空席だけじゃなく、映画館の空席情報もわかるようになればいいですね」と語った。3バージョン制作されたCMは2月から放映予定。
('99/1/25)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]