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【特集】

“合法MP3ファイル”を楽しむ

 MP3が、よくも悪くもメジャーになり、音楽ファイルをインターネット上でやりとりすることが特殊なことではなくなってきた。これから紹介していくように、MP3ファイルをダウンロードして再生したり、反対に世界に向けて自分の作ったMP3データを発信することは、インターネットユーザーには難しいことではない。しかし、その手軽さゆえに、MP3が違法コンテンツとして問題になっているのが事実である。
 今回は、そういった面を踏まえながら、合法的にMP3を楽しんでいくために役立つサイトを紹介する。


●“違法MP3ファイル”にしないために

 ご存じのように、MP3は、音楽著作権の侵害など違法的な利用が問題になっている。しかし、だからといってこの技術自体は違法なものではないし、MP3化された音楽ファイル自体にも違法か合法かの区別があるわけでもない。利用の仕方しだいで、合法ファイルにも違法ファイルにもなってしまうのだ。
 では、どんな利用がよくてどんな利用方法がダメなのか? 冒頭から堅い話題になるが、優れた技術であるMP3を悪者にされてしまわないためにも、MP3を利用する人は最初にこのことを理解しておく必要があるだろう。まずは、MP3と著作権との関わりについて解説しているサイトをピックアップした。

CrightMP3
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Namiki/3665/
 MP3サイトの著作権に関する問題などを解説しているサイト。「MPサイトの作り方」ということでサイト運営者向けに書かれてはいるが、違法ファイルを利用してしまわないようリスナーも一度目を通しておくことをおすすめする。個人の方が運営されているサイトだが、内容は非常に充実している。

ネットワーク音楽著作権普及・啓蒙プロジェクト
http://www.music-copyright.gr.jp/
 国内でも昨年から、日本音楽著作権協会(JASRAC)などによる違法MP3サイトの取り締まりが始まった。このサイトは、同協会などが推進するインターネットにおける音楽権利の侵害を防ぐプロジェクトを紹介している。FAQコーナーに、ネットで音楽を公開する際、どんな許諾手続きが必要になるかなどの情報が掲載されている。

 音楽著作権に関しては、すでに米国では損害賠償問題に発展するほど、違法なMP3サイトが問題になっている。この訴訟の原告ともなった米国レコード産業協会(RIAA)のサイトにも、ネット上の音楽ライセンスについてFAQコーナーが設けられている。
 また、MP3に限らず、ネットワーク上の法律問題については、弁護士の岡村久道氏のホームページ「サイバースペースの法律」でも詳しい解説を読むことができる。MP3と著作権についても触れているので参考になるだろう。

RIAA Online Web Licecsing FAQS
http://www.riaa.com/weblic/wl_faq.htm

サイバースペースの法律
http://www.law.co.jp/okamura/index.html

●MP3の聴き方・作り方

 さて、パソコンでMP3を楽しむには、いくつかのソフトが必要だ。MP3ファイルを再生するプレーヤーのほか、自分でMP3ファイルを作成する場合にはWAVファイルなどをMP3ファイルに変換するエンコーダー、MP3ファイルの曲名情報などを管理するタグエディターなどが必要になる。また、CDの曲をMP3ファイルにする場合は通常、CDの曲データをWAVファイルなどのパソコン用データに吸い上げるCDリッパーも必要だ。中にはこれらの機能を統合したものなどもあり、入手可能なソフトは多種多様だ。
 ここでは、これらMP3ソフトの紹介や比較、利用にあたってのノウハウなどを紹介しているサイトをピックアップした。MP3ソフトは、オンラインで提供されているものが多く、これらのサイトからリンクをたどって簡単に入手できる。

MP3.ne.jp
http://www.mp3.ne.jp/
 国内のMP3総合情報サイト。Windows用MP3ソフトについてCDリッパー、エンコーダー、プレーヤー、タグエディターに分類。対応フォーマットや簡単な解説、評価などを掲載しているほか、UNIX用のプレーヤーとタグエディターについても情報がある。MP3の基礎解説もわかりやすく、初心者にはおすすめだ。サンプル曲やオリジナル曲もアップされている。

MP3の道具箱 for Macintosh
http://www.naotaka.com/mp3/index.html
 Macintosh用のプレーヤー、エンコーダー、CDリッパー、タグエディターについて比較・解説している。こちらのサイトも、初心者向けに基礎解説やMP3ファイルの作成手順などを掲載。現在は準備中のコーナーが多いが、構成やデザインも見やすいのでMacintoshユーザーには、ここがおすすめ。

CD→WAV→MP3
http://www.din.ne.jp/~k-ito/mp3/
 その名の通り、CDからMP3ファイルを作成する方法を解説したサイト。各ソフトごとにダウンロードからインストール、設定、操作に至るまでの使用手順を掲載している。MP3ソフトは海外のソフトが多いだけに、日本語による説明が読めるのが便利だ。タグの一括変換方法、歌詞ファイルの作成・編集方法、MP3ファイル検索のTIPSなども応用テクニックも紹介している。Windows用メインだが、Macintosh用ソフトもカバーされている。

 このほか、MP3ソフトやファイル作成のノウハウについて解説しているサイトとしては、「.mp3実験室」や「楽しむ実用MP3講座」などがおすすめだ。
 また、海外にサイトになるが、アップグレード情報などをいち早く知りたい人は「Daily Updated MP3 Software」にアクセスするといいだろう。プレーヤー、エンコーダー、CDリッパー、プラグイン、ユーティリティなど、カテゴリーごとにありとあらゆるMP3ソフトについて最新バージョンへ、ダウンロードリンクが張られている。

.mp3実験室
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5149/index.html

楽しむ実用MP3講座
http://www2.justnet.ne.jp/~office_s/WELCOME.HTM

Daily Updated MP3 Software
http://dailymp3.com/

●ネットで入手する“合法MP3ファイル”

 手持ちのCDをエンコードしてパソコンで再生できるというだけは、MP3のありがたみはないだろう。やはり、データの圧縮率の高さは、インターネットでのやりとりで生きてくる。それゆえ、市販のCDをMP3化してネットで公開したり、タダで新曲が手には入るといって違法ファイルに手を出すユーザーが少なくないのも事実だ。
 しかしその一方で、有名アーティストがあえてMP3を使って曲をネットで公開したり、アマチュアバンドが活用している例もある。むしろ、MP3が生きるのは、こうしたCDでは手には入らないような音楽や、今まで知る機会もなかったアーティストの作品がネットを通じて手に入ることだろう。ここでは、そんな“合法MP3ファイル”の手に入るサイトをピックアップしてみた。

RioPort.Com
http://www.rioport.com/
 携帯MP3プレーヤー「Rio」を発売したDiamond Multimedia SystemsによるMP3のポータルサイト。合法的なMP3関連サイトへのリンク集をはじめ、MP3に関するニュースなどが掲載されている。「MP3 Music」コーナーでは音楽のジャンルごとに関連サイトへのリンクが、「MP3 Tools」コーナーではソフトウェア会社へのリンクがまとめられている。Rioのユーザーが合法コンテンツを見つけるために苦労しているということが開設の理由だという。

MP3.com
http://www.mp3.com/
 MP3関連ニュースやソフト/ハード情報などを発信している世界最大級のMP3サイト。「Free MP3s!」コーナーに、世界中の有名/無名アーティストの曲が1,500万件以上登録されており、無料でダウンロードできる。ダウンロード数の「Top40」のほか、「Bottom40」も掲載されているのが面白い。MP3だからこそ、こういったマイナーな部分から聴いてみるのも手だ。

Goodnoise
http://www.goodnoise.com/
 インターネット上のレコードレーベルであるGoodNoiseのサイト。大手インディペンデントレーベル「Rykodisc」との提携により、Rykodiscの持つ音源をMP3ファイルでダウンロード販売している。Frank Zappa、Bootsy Collinsなどのアルバムを曲単位で購入することができ、価格は一律99セント。購入前に一部を試聴できるファイルも用意されているほか、1曲まるごと無料でダウンロードできる曲も何曲かあるようだ。

 こういった、MP3ファイルを集めたサイトのほかにも、個人のホームページなどでも、自作曲を公開している方も多い。
 そういったファイルを探すのに役立つのが検索エンジンだが、違法ファイルまで多数ヒットしてしまうのが難点だ。MP3ファイル用のサーチエンジンとしては、Lycosが提供している「MP3 Search」があるが、ヒットしたサイトの95%は違法サイトと言われて問題になっている。RIAAがデータベースからの削除を要請しているという。
 これに対し、合法サイトの中からのみ、曲名やアーティスト名でMP3ファイルを検索できるサーチエンジンが「Noisebox」だ。

Noisebox
http://www.noisebox.com/

●MP3ファイルをネットで配信

 ネットを通じて世界中のマイナーな音楽が入手できるのなら、当然その逆も可能。MP3の普及により、自分の作った曲を手軽に世界に発信することができるようになった。そのもっとも簡単な方法は、自分のホームページにファイルを掲載することだが、せっかくなら、もっとアピールできる方法でやってみてはどうだろうか。
 まず、考えられるのは、MP3の専門サイトに登録することだ。個人のホームページと異なり、世界中からのアクセスがある。思いもかけない国のユーザーにも聴いてもらえるかもしれない。

MP3.com
http://www.mp3.com/
 プロ/アマ問わず、アーティストの登録やMP3による曲データの掲載を受け付けているので、“自称ミュージシャン”でも利用できる。登録アーティストには、専用ページが用意され、アーティストの写真やアルバムのジャケット写真、プロフィール、連絡先なども掲載可能だ。また、レコードレーベル単位でも登録を受け付けているので、インディーズレーベルなどもプロモーションに活用できるだろう。

 次に考えられるのがストリーム配信だ。MP3プレーヤーのWinAMPで有名なNullSoft社は、MP3のストリーム配信が行なえる「SHOUTcast」というソフトを公開している。
 SHOUTcastは、WinAMPと組み合わせて使用する。パソコンにWinAMPの2.06以降、WinAMP用の「SHOUTcast DSP Plugin」、「SHOUTcast server」の3つをインストールすることで、自分のマシンのWinAMPで再生している曲が、そのまま世界中のリスナーにストリーム配信できる。さらに「Live Input Plug-in」を使えば、DJやトークなどのライブ放送も可能になるという。インターネットに接続しているパソコンなら、ダイヤルアップ環境でも気軽にストリーミングの放送局になれるというもので、非商用利用なら無料だ。

SHOUTcast
http://www.shoutcast.com/
 SHOUTcastに必要な各ソフトがダウンロードできるほか、世界中のSHOUTcastによるストリーム放送局のイエローページ「SHOUTcast Direstory」が用意されている。SHOUTcast Direstoryでは、その時点でアクセス可能なSHOUTcastサーバーがリストアップされており、クリックするだけでWinAMPで聴くことが可能だ。

 なお、自分でSHOUTcastサーバーを立てる際は、設定により、SHOUTcast Direstoryに自動的にリストアップされるようにすることも可能だ。そうすれば、知り合いだけでなく、より多くの人に聴いてもらえるチャンスが生まれるだろう。ただし、その場合はIPアドレスも公開されることをお忘れなく。
 SHOUTcastについての説明は、上記のサイトを読めばだいたいわかると思うが、ユーザーの体験談なども参考になるだろう。「MP3 TIDALWAVE UG」は、MP3関連のデイリーニュースを掲載しているサイトだが、「SHOUT castでゴー!」というコーナーを用意。SHOUTcastの導入手順や設定、操作方法についてわかりやすく説明している。

MP3 TIDALWAVE UG
http://mr.simplenet.com/layer3/

('99/3/15)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / Watchers]


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