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【新製品】

マンションの既存回線でCATVインターネットが可能に
NECケーブルメディアが対応システム

 NECケーブルメディアは、集合住宅用のCATVインターネット対応システム「INTRAPASS」を発売した。片方向通信用の建物内回線をそのまま利用しながら双方向通信を可能にするもので、CATV事業者などに向けて販売していく。

 マンションなどの集合住宅に敷設されているCATV回線は、ノイズ対策などの理由で双方向通信に対応していない場合も多い。これは、上り通信用に割り当てられている帯域はノイズが多く、テレビ番組用の下り帯域以外はカットしてしまうフィルターが建物内回線の各所に設置されているため。こういったマンションでは、せっかくCATVインターネットが提供されている地域にありながら、回線設備を大幅に変えない限りサービスを利用できないという問題があった。

 INTRAPASSでは、上り通信の帯域を変換することで、この問題を解決する。各世帯の回線端末にアップコンバーターを設置し、上り通信を下り用帯域に変換して送信。逆に建物内回線の出口部分にはダウンコンバーターを設置し、元の帯域に戻す仕組みだ。使われる帯域は下り用帯域のうち未使用部分となる3MHzで、500世帯規模まで対応できるという。アップコンバーターはインターネットサービスの利用世帯にのみ設置すればよく、現行のCATVサービスへの影響もない。既存の片方向回線でも、大幅な改修工事をすることなくインターネットサービスを提供できるようになる。

●問い合わせ先
NECケーブルメディア 販売本部
TEL 03-3457-7520

('99/3/17)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / ymasa@wizvax.net]


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