9日の店頭市場で情報関連の「ヤフー」の株が続騰、2日間で倍の1株6千万円に値上がりする異常人気となっている。この日は、東証平均株価も一時1万7千円台を回復した。本格的な相場回復かどうかの見方は分かれているが、成長産業としてインターネット関連企業への期待が続きそうだ。
検索サービス大手ヤフーの株式は額面5万円。1997年11月に200万円で取引が始まってから値上がり基調が続き、8日は前日比1千万円高。9日も1千8百万円高と最高値を更新した。同社の時価総額は川崎製鉄を上回る規模に膨れ上がっている。
同社株は、値幅制限を受けないため天井知らずの上昇だが、「こんな値上がりは聞いたことがない」と市場関係者。
株主でもある米Yahoo!の好調な業績が今回の暴騰のきっかけ。同社では「今年に入ってから株価が大きく動き始めた。米国のネット株人気の影響や、ネットビジネスの将来性が見込まれたのでは」と話す。
ヤフーの親会社で東証一部上場のソフトバンクも8日はストップ高。9日も続騰し前日比790円高の1万9千円で取引を終えた。他の「ネット関連株」の人気も高く、関係者は「今後の成長が期待される分野にもかかわらず、株式を公開している企業が少ないため」と分析している。
('99/4/9)
[Reported by masaka@impress.co.jp]