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【業界動向 / 買収】

MicrosoftがAT&Tに50億ドル出資、インターネット事業で提携

■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/1999/May99/MSTPR.htm
http://www.att.com/press/item/0%2C1193%2C475%2C00.html
http://www.comcast.com/about/press_release_050499b_index.htm

 Microsoftと米長距離電話会社大手のAT&Tは6日(米国時間)、提携を発表した。MicrosoftはAT&Tの株式を50億ドル取得し、AT&TはMicrosoft製品をセットトップボックス(STB)に採用、そのほかに両社は米国の2都市でデジタルケーブルサービス事業を行なう。

 AT&Tは現在500万のSTBにWindowsCEを採用しているが、この提携によってその数をさらに250万から500万増やすだけでなく、テレビで電子メールや双方向サービスを実施する時にもMicrosoftのソフトウェアを採用する。

 なお、同日AT&Tは、米国CATV大手のMediaOne Groupの買収を発表している。買収の完了は2000年の第1四半期を予定しており、その後AT&Tは、全米最大のCATV会社となる。MediaOneについては、'99年3月に米CATV大手Comcastが買収を発表していたが、その後AT&TもMediaOneの買収に乗り出した。買収合戦の末、AT&Tは、CATVの一部加入者をCcomcastに売却するという譲歩案を提案。Comcastがそれを受け入れた結果、AT&TによるMediaOne買収の合意に至った。

 MediaOneの買収には至らなかったが結果的にCATV加入者を増加させたComcastには、Microsoftが出資している。Comcastの動向、そして、AT&Tとの提携には、広帯域通信網での自社製品の浸透を図るMicrosoftの狙いが見える。

('99/5/7)

[Reported by taiga@scientist.com / okiyama@impress.co.jp / yuy@ibm.net]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp