■URL
http://wupa.wustl.edu/nai/feature/1999/Apr99-auction.html
http://ecommerce.cs.wustl.edu/emediator/
eBayやAmazon.comなど、オンラインオークションは今や花盛りだが、このシステムをもっと使いやすくする研究が行なわれている。
ワシントン大学セントルイス校のTuomas Sandholm博士は、経済学で使われるゲーム理論と人工知能で研究されるエキスパートシステムを応用したモバイルエージェントのプロトタイプを作った。このシステムでは、オークションで入札に参加する人がずっと画面を見続けて値段を監視したりする必要がなく、同時に他のオークションサイトの値段を監視することができるという。
利用者が目標価格を設定すると、エージェントが自動的に複数のオークションに参加。目的の品物を最安値で競り落とす。値段が上がりすぎれば断念するようにもプログラミングされている。Sandholm博士は、このようなモバイルエージェントを使ったオークションサイトは世界でも初めてだとしている(ただし、現在はプロトタイプ)。
この技術は、オンラインオークションにも応用できそう。例えば、金融取引や輸送計画、通信などの分野が候補に挙がっている。
Sandholm博士は、この技術の特許を申請中。もしかすると近い将来新しいオークションサイトがネットを騒がすことになるかもしれない。
('99/5/10)
[Reported by taiga@scientist.com]