■URL
http://www.imd.co.jp/ (株式会社IMD)
10日、NTT移動通信網(NTTドコモ)の提供する「iモード」サービスで、インターネットに接続しにくくなるというトラブルが発生し、原因と思われるアクセスが集中していたサイトを一時遮断するという措置がとられていたことがわかった。トラブルは、同日中に解消している。
接続が遮断されたのは、iモード向けのメール転送サービス「MoCoメール」(本誌4月21日号参照)のサイト。同日午前10時にサービスの受付を開始したところ、1時間ほどで数百人からのアクセスが殺到、iモードのサーバーに負荷がかかり、午前11時ごろからiモードの他のサービスも利用できなくなるなどの影響が出た。NTTドコモでは、原因と思われる同サイトへの接続を遮断することでトラブルを一時的に回避したが、接続トラブルは午後3時ごろまで続いた。
MoCoメールを運営する株式会社IMDによると、正午過ぎから同サイトへ接続しにくい状況になっているのに気付き、様子がおかしいと思っていたという。それが午後3時過ぎ、ユーザーから「登録ページにアクセスしようとしても『該当するサイトが見つからない』と表示される」との苦情があり、NTTドコモに確認。iモードのサーバーから遮断されていることを知らされたという。その後、両者で原因を話し合ったところ、該当サイトにおけるCGIの使用方法でiモードのサーバー側が対応していないものがあることなどが判明。アクセスが集中しているうえに、さらに接続しにくい状況が発生し、大きな負荷を引き起こしていたものと思われる。
IMDによると、問題となったプロトコルは標準的なものであり、iモードでも対応しているという。NTTドコモでもそれを認めており、サーバー側の不具合に対処。同日の午後11時に、MoCoメールの登録サイトへの接続を再開させた。
('99/5/11)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]