ソフトバンク株式会社の事業部門、ソフト・ネットワークカンパニーは、韓国のソフト会社C.C.R INCが開発したWebブラウザーカスタマイズシステム「X2Web」について、日本で独占販売契約を結んだと発表した。6月1日より販売を開始する。
X2Webを使うと、これまでのWWブラウザーの四角い外観を、自社キャラクターにしたり、売り出したい商品(車や缶ジュースなど)を形取ったものにすることができる。現在のところIEのみに対応。カスタマイズは、ユーザーがそのページにアクセスしたときに、ActiveXにより自動的に行なわれる。従来、Webのデザインといえばブラウザー内のコンテンツのみだったが、このソフトによりWWWブラウザーそのものがデザインの対象になり、企業にとっては宣伝効果も狙えるだろう、とCCR社長のユン氏は語っている。
6月に発売される製品は、英語版。価格は中規模程度のWebサイト向けで60万円、Yahoo!などの大規模なサイト向けで300万円。WWWブラウザーを作成するには、あらかじめBMPファイルでバックグラウンドやボタンなどのパーツを作っておき、それらのパーツに対して「HOME」、「戻る」などの機能を割り当てる。最短で、20分程度でオリジナルブラウザーが作れるという。
なお、日本語版は8月に販売開始予定。秋には、製品のダウンロード販売もする方針で、2000年末にはコンシューマ向けの製品もリリースしたいとしている。
現在、X2Webのホームページでデモが見られる。クライアント側には、IE 3.02以上(Windows版)が必要。デモページに通常のWWWブラウザー(IE、もしくはIEが入っていればNetsacpeでも可)でアクセスすると、X2webのActiveXプログラムをダウンロードするか尋ねられ、ダウンロードすれば、自動的にオリジナルの外観のWWWブラウザーが起動するしくみだ。なお、日本では、日本マクドナルドが日本で最初のx2webサイトを立ち上げるとのこと。Macintosh版、Netscape版は8月にリリース予定。
これまでのWWWのイメージが、まったく変わってしまうおもしろいシステムだ。
('99/5/18)
[Reported by junko@impress.co.jp]