■URL
http://www.millicent.gr.jp/islands/
KDDコミュニケーション(KCOM)とコンパックは、0.1円単位から売買できるデジタルコンテンツ用の少額決済システム「MilliCent(ミリセント)」を6月1日より開始する。これまでサンプルマネーで実験運用をしてきたが、世界初の商用化となる。
デジタルコンテンツを1ページ単位などで売る場合、単価が低く、カード決済などには向かない。MilliCentでは、0.1円単位での決済に対応しており、そうした用途に使えるようになっている。
MilliCentはプリペイド型の決済システム。あらかじめWWW上からクレジットカードで「ネットコイン」を購入しておき、「MilliCentウォレット」と呼ばれる専用の電子財布(Windows版)を使って決済する。
ネットコインは1,000円単位で上限なく購入できるが(KCOMは、3,000円までを推奨)、払い戻しはできない。また、HDDが壊れてしまった場合、ネットコインも消えてしまうことになるので、きちんとバックアップが必要だ。バックアップがあった場合は、KCOMの「ネットコインセンター」と金額を照合し、センター側に合わせた金額が戻される。
実際の利用としては、6月1日より、MilliCent対応のショッピングモール「ミリセント島」で、新聞や雑誌の記事やデジタル画像などを購入できる。個人が撮影した水中写真など、1枚7円程度で販売される。デジタルコンテンツ以外の物販は行なわない方針。店舗数は、開始当初は15社だが、年内を目標に150社まで増やす予定。なお、出展するには初期契約料10,000円、サポート料2,000円/月、手数料として売り上げの10%が必要になる。
KCOMでは、初年度の売り上げを1億5千万円、3年後には10億を目標としている。
('99/5/27)
[Reported by junko@impress.co.jp]