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【違法MP3】

「警告なしで告訴もありうる」

JASRAC、違法MP3について今後厳しい措置をとる方針

■URL
http://www.jasrac.or.jp/

 5月27日、愛知県警が違法MP3ファイルを掲載していた札幌市の会社員を摘発した件に関連して、日本音楽著作権協会(JASRAC)は、ダウンロード回数など警察による解析の後、同会社員を告訴する方針を明らかにした。また、今後も違法MP3サイトの運営者について厳しい措置をとる方針で、今後は警告なしに告訴することもありえるとのこと。

 今回、札幌の会社員を告訴する方針に至ったのは、警察による違法MP3ファイル摘発の動きと、相変わらずの違法ファイルの蔓延が今回の告訴に踏み切らせるきっかけとなったという。

 JASRACは、従来から違法MP3を掲載しているサイトについて、独自の検索エンジンによる情報収集を進めており(12月11日号参照)、収集した情報を元に、違法MP3ファイルを置いているサイトの運営者には直接警告し、違法ファイルをサーバーから削除することを求めていた。JASRACが持つ「違法MP3サイトのリスト」に今回摘発された会社員が含まれているかどうかは、まだ照合が終わっていないため不明だ。 

 「今回の会社員はスケープゴートではない」とJASRACは語っている。海外のサーバーにファイルを蓄積するなど同様の手法による違法MP3サイトは多数存在しているが、この会社員だけが“不運にも”摘発された訳ではないと強調する。今後は、警告なしで告訴することもあり得るということだ。

 JASRAC広報部では、「違法なファイルにより音楽著作権が侵害され続けることは、ネット上で音楽作家を殺すようなものだ。インターネットのイメージもどんどん悪くなり、また、インターネット上の音楽配信の開始は遅れていく」としている。

('99/5/28)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp