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【新製品】

Sendmail、日本語版の販売で国内3社と代理店契約


 米Sendmail社は2日、アスキー・ネットワーク・テクノロジー(アスキーNT)、トランス・コスモス、パシフィック・ハイテックの3社と代理店契約を結んだと発表した。それぞれ国内市場においてSendmail製品の販売、サポートを行なっていく。

 アスキーNTは、これまでMetaInfo社の「Sendmail for NT」('98年にSendmail社が買収済み)を国内で独占販売してきたが、今後はこれをSendmail社製品として提供していく。価格はMetaInfo製品と同価格となる。トランス・コスモスは「Sendmail Pro for UNIX」を販売する。Sendmail Proでは、設定用のGUIツールが追加されており、管理・運用のための操作が大幅に簡素化されているという。日本語版を8月末にも発売する予定だ。パシフィック・ハイテックでは、「Sendmail Pro for Linux」を同社のLinuxサーバー製品にバンドルしたソリューションを販売していく。いずれも、価格は未定。

 同日、都内で開かれた記者発表会には、Sendmailの作者である同社CTOのEric Allman氏も出席し、Sendmailの歴史や今後の展開などについて説明した。現在Sendmailは、インターネットメールサーバーの75%以上で利用されているという。

 同氏は、今後メールが電話に代わる手段として利用がますます増加する中で、メールサーバーに要求されるのは「セキュリティ」「スケーラビリティ」「管理性」の3点だと述べた。セキュリティについては「常に対応していかなければならない課題であり、考え得る限り最高のセキュリティを目標にしていく」と述べた。「Sendmailは、現存のソフトウェアの中でも、もっともハッキングの対象となったソフトウェアだと言える。それに対してさまざまな対応をしてきており、ここ数年では対抗策もかなり強化されている」としている。記者からの「大規模ISPが他社製品に移行しつつある」との指摘には、「スケーラビリティという面ではSendmailでも最大限の努力をしており、実際にAOLなどの最も大きいISPはSendmailを利用している。技術的な問題というより、Sendmail社自体に1年前までマーケティング部門がなかったため、スケーラビリティをうまくアピールできなかったのが原因ではないか」と答えた。

('99/6/2)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp