■URL
http://www.macnica.co.jp/
http://www.rampnet.com/
株式会社マクニカは2日、米Ramp Networks社のインターネットFAXアダプタ「WebRamp FXシリーズ」を9月末より発売すると発表した。
WebRamp FXシリーズは、通常のFAX機にインターネットFAXの機能を追加できるアダプタ型の装置。米国ではすでに「WebRamp 300FX」が1,499ドルで出荷されている。元々Ramp Networksが米国のアナログダイヤルアップルータのトップベンダーということもあり、300FXはダイヤルアップルータの機能を持っており、同製品は、V.90の56Kモデムを2つ内蔵、10Base-TのEtherポートが4つあるほか、搭載されているシリアルポート経由でTAを接続することもできる。
今回マクニカが国内販売を手掛けることになったのは「WebRamp 200FX」という新製品で、米国でもまだ発売されていない。300FXからルータ機能を省き、コンパクトに仕上げたもの。V.90の56Kモデムを1台内蔵、10Base-TのEtherポートが1つ、TA接続用のシリアルポートが1つ、という仕様になっている。
FXシリーズで特徴的なのは、通常のISPにダイヤルアップ接続する形で利用できるところ。もちろんLAN環境の中で固有のIPアドレスを割り当てて利用することもできる。また、端末に相手のFAX番号とメールアドレス、あるいはIPアドレスをマッチングさせるアドレス帳「Faxbook」が搭載されており、ユーザーの操作は通常通り原稿をセットして送り先のFAX番号を入力するだけ。設定はすべてWebブラウザー上で行なうことができる。
具体的には、下記の3つのモードでFAXを送受信を行なうことができる。
1つは「EFxモード」と呼ばれるもので、松下電送システムやリコーなどのIETFおよびITUの標準規格(ITU-T.37)に準拠したインターネットFAXとの通信が可能。ダイヤルアップでの利用の場合、原稿を送ると同アダプタがISPにダイヤルアップ、FAXデータをSMTPで相手側のメールサーバーに送信する。相手側のインターネットFAXがPOP経由でデータを受け取る。なお、同アダプタでは、ダイヤルアップでの受信間隔を分単位で設定できる。
2つ目は「IFxモード」で、送受信を行なう双方にWebRamp FXが必要となる。双方のアダプタにグローバルなIPアドレスが割り振られた環境での利用を想定したモードで、ITU-T.37では不可能な送達確認が可能。
3つ目は「E-mailモード」で、TIFF、DCX、JPEGのいずれかの画像フォーマットにFAXデータをコンバートし、それをMIME添付したメールを送信することが可能。
マクニカによると、200FXの価格は99,800円程度になる見込み。大手のFAX機メーカーとタイアップし、市場開拓を目指す。300FXの国内販売については未定。両製品ともN+I展示会場のマクニカブース(2K20)で展示されている。
('99/6/2)
[Reported by yuno@impress.co.jp]