株式会社アスキーイーシーは、ショッピングモールと情報コンテンツ、WWW検索を統合したサービス「e-sekai(イーセカイ)」を7月30日より開始すると発表した。
このサービスの大きな特徴は、AltaVistaの検索エンジンを搭載することにより、「e-sekai」の情報コンテンツとオンラインショッピングのカタログ、WWW上の情報が同時に検索できるところだ。
e-sekaiには、「e'sチャンネル」と呼ばれる、パソコンや本、車、音楽、映画、旅行、スポーツなどのコンテンツが、コーナー(チャンネル)ごとに掲載される。各チャンネルには、ニュース、厳選した関連ホームページ、ショッピングカタログコーナーなどが設置され、実際に商品を買うこともできる。商品数も多く、全体で約150万点という。
興味のあるコーナーにアクセスして、情報を見たり、気に入ったものを購入するほか、キーワード検索も強力だ。例えば、トップページの検索窓から「沖縄」と打ち込むと、e-sekai内にある沖縄旅行関係の情報や関連の書籍などの商品カタログ情報に加えて、AltaVistaのWWW検索結果が表示される。e-sekai内の情報とAltaVistaの情報は分けて表示されるので見やすい。検索結果からカタログに飛べば、そのまま購入できるようになっている。
アスキーイーシーでは、情報収集のついでにショッピングもできるようにすることで、衝動買いのユーザーも取りみたい考えだ。なお、ショッピングを利用するには、あらかじめ会員登録(無料)が必要になる。決済は、クレジットカード、郵便振込、コンビニ決済が選択できる。e-sekai内で買い物をすると、ポイントが貯まるシステムもある。
また、アスキーイーシーとセガ、アスキーの3社は、e-sekai内で、ミステリーサスペンスドラマ「グラウエンの鳥篭」を10月1日より公開すると発表した。料金は無料だが、あらかじめ会員登録(無料)をしておく必要がある。
このドラマは、1日1分、毎日365話を放送する。オンデマンド型のストリーミングビデオ、ストリーミングFlashアニメ、ビデオデータダウンロード、DreamCastユーザー向けGD-ROMビデオの4つの方法で公開し、パソコンだけでなく、DreamCastからも楽しめるようにする。対応形式は、現在Microsoftのメディアプレイヤーが決定しているが、このほかにも環境に合わせてさまざまな形式を選べるようにするという。
スタッフは、企画:秋元康、監督:山川直人、主演:吉野紗香と豪華な顔ぶれだ。WWW上では、部屋の見取り図などをドラマの進行に合わせて見られるコーナーや、ドラマで使用した品のオークション、チャットなどのコミュニティも用意するという。
制作発表会には、セガの湯川常務や秋元康、山川直人、吉野紗香らが出席。「インターネットはしているか?」との問いに、吉野は「ファンの人が作ってくれた占いをしたことがあるぐらい。今回の仕事をするようになって、最近インターネットのCMなどが目につくようになりました」と答えた。そんな吉野に、「これでぜひインターネットをして、メールをください」と湯川常務が、DreamCastをプレゼントする一幕もあった。
('99/6/9)
[Reported by junko@impress.co.jp]