通信機械工業会は、携帯電話とPHSの利用実態調査の結果をまとめた。魅力を感じるデータ通信サービスとして、ショートメッセージが最も多く挙げられたほか、バンキング、電子メール、スケジュール機能などが上位に入った。調査は、携帯電話ユーザー612人、PHSユーザー293人を対象に行なわれた。
今回まとめられた「携帯電話とPHSの利用実態調査」報告書の'99年度版によると、携帯電話で「最も魅力を感じるデータ通信利用内容」は、1位が「文字伝送」(34.6%)、2位が「バンキングサービス」(24.1%)、3位が「Eメール」(22.8%)、4位が「スケジュール機能」(22.4%)という結果。これら4サービスはPHSでも上位に入っており、「文字伝送」が1位(50.0%)、「Eメール」が2位(28.8%)、「スケジュール機能」が3位(21.2%)、「バンキングサービス」が4位(18.4%)となっている。特に文字伝送は10代での人気が高く、携帯電話で55.1%、PHSで68.2%が挙げている。一方、バンキングやスケジュールは30代、40代以上に多い。
実際に利用しているオプションサービスについては、携帯電話、PHSともに「留守番電話サービス」がトップだが、「文字メールサービス」も携帯電話で2位(35.8%)に、PHSで3位(42.3%)に入っている。こちらも10代の利用比率が高く、10代に限って見れば、いずれの端末でも文字メールサービスがトップになる。携帯電話で57.6%が、PHSで66.1%が利用している。
携帯電話の買い替え希望理由として「新サービスの利用」を挙げた28人に「利用したい新サービス」をたずねる設問では、「iモード」(35.7%)がトップ。以下「文字サービス」(21.4%)、「着信メロディ」(17.8%)、「cdmaOne」(14.3%)などとなっている。
同調査報告書は、「移動体通信に関する販売店調査」報告書の'99年度版とともに1組6,000円で販売される。
◎問い合わせ先
通信機械工業会 サービス部
TEL 03-3231-3008
('99/6/18)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]