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■URL
http://www.yamaha.co.jp/xg/index.html
http://www.i-market.gr.jp/music/
ヤマハ株式会社は、MIDIを利用したインターネット上の音楽配信システム「MidRadio」を発表した。楽曲の無料試聴サービスを6月25日から開始し、7月末からはオンライン販売を開始する予定。MidRadioを利用するために必要なソフト「MidRadio
Player(右図)」(Windows版のみ。Macintosh版は10月公開予定)は、6月25日から無償配布する。
MidRadioでは、MIDIによる音楽データと音楽圧縮方式「SoundVQ」によるナレーションを組み合わせた「番組」を聞くことができる。番組は、人気カラオケ曲やロック、ポップ、ジャズなどのジャンル別チャンネルのほか、著名アーティストの楽曲をMIDIデータで配信する「アーティストチャンネル」など合計13チャンネル用意される。ヤマハでは、サービス開始当初、約4,000曲を提供し、1年以内に1万曲を用意するとしている。7月から販売開始される曲データの価格は、1曲200円～300円になる予定だ。ほかに、インディペンデント系アーティストの曲は、SoundVQによる音楽データで配信する。こちらはサービス開始当初300曲が用意される。
このサービスの特徴は、最新ヒット曲や著名な曲が聴ける点と、MIDI対応楽器との組み合わせで楽しめる点だ。アーティストチャンネルでは、坂本龍一の作品20曲以上をMIDIデータで配信する。MIDIデータは、ソフトシンセサイザーなどによりパソコン本体のみで再生することもできるが、MIDI対応ピアノなどを利用すれば、「生音」で坂本龍一の曲が楽しめるという訳だ。また、MIDIで配信された曲に合わせてシンセサイザーでセッションすることも可能。
このサービスで配信される楽曲には、MIDI用の電子透かし技術「MidStamp」により著作権情報が埋め込まれるほか、販売に関しては、NTTのデジタルコンテンツ流通技術「Infoket」の利用などにより著作権を保護している。また、著作権使用料については、JASRACとNMRCによる「暫定合意」に基づいて支払われる。これらのことから最新ヒットや著名な曲が配信できるようになっている。ただし、これはMIDIの音楽データのみに関するもので、CDそのままの音での音楽配信ではない。今回は、SoundVQによる音声はナレーション部分だけだが、ヤマハでは、SDMIによるデジタル音楽配信仕様策定の様子を見て、今後の音声データの配信を検討するとしている。
なお、ヤマハでは、従来から「MidRadio」のサービス名称で著作権フリーのMIDIデータを配信していたが、こちらは今後「MIDPLUG Freeway」に名称変更して継続する。
('99/6/24)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]