■URL
http://home.netscape.com/newsref/pr/newsrelease774.html (プレスリリース)
http://search.netscape.com/ (Netscape Search)
Netscapeは24日、同社のポータルサイト「Netcenter」のための新しい検索サービス「Netscape Search」を公開した。
このサービスではキーワードを入力すると、同社のディレクトリサービスである「Open Directory」に載っているデータの中を検索する。今回同社が開発したのはその検索技術で、ディレクトリサービスの中から最も適切と思われる検索結果を返すようにするもの。
たとえばNetscape Searchで「Java」を検索すると、公式サイト(この場合はJavasoftのサイト)、Netcenter中にある関連情報ページ(この場合は開発者サイト「DevEdge」)、Open Directory内のカテゴリー、Open Directoryに登録されているサイト、の順で表示される。
Open Directoryには12,000人のそれぞれ専門分野を持つボランティアが評価した67万5,000サイトの情報が掲載されており、それらが絶えずメンテナンスされている。そのため、この中から返された検索結果には重複やいわゆる「リンク切れ」がなく、有用なサイトを見つけられる可能性が高いと思われる。
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また同社はより広範囲にわたる検索結果を求めるユーザーのためにGoogle社と提携。Open Directory Projectで検索結果が見つからなかった場合は、自動的に同社のサーチエンジンにリンクが張られる。同社は去年スタンフォード大学における研究結果を元に設立されたベンチャーで、大量のデータの中から意味のある情報を見いだす「データマイニング技術」をサーチエンジンに応用し、ユーザーにとって意味のある情報を返すようにプログラミングされている。Netscape Searchからもリンクされている同社のサーチエンジンではおよそ6,000万のWebサイトのデータの中から検索できる。
なお、Open Directoryには「World」カテゴリーがあり、日本を含む各国のサイトがその国の言葉で登録されている。たとえば日本のカテゴリーに入って「窓の杜」を検索すると、検索結果が文字化けすることなくきちんと表示される。まだ登録数は少ないが、日本のユーザーにとっても使い勝手のいいサーチエンジンになりそうだ。
('99/6/25)
[Reported by taiga@scientist.com / masaka@impress.co.jp]