INTERNET Watch Title Click

【サービス】

ネット上に25MBのディスクスペースを無料で提供するX:Drive社
広帯域通信に期待

■URL
http://www.xdrive.com/

 X:Drive社は25MBのディスクスペースを無料で提供してくれるベンチャー企業。現在そのシステムのベータ版を公開している。

 X:Driveにログインすると、Web上にWindowsのエクスプローラのような画面が表示され、自分のパソコンの中のファイルを簡単にX:Driveにアップロードしたり、またX:Driveに保管してあるファイルをクリックするだけで手元のパソコンにダウンロードできる。またPublicフォルダーに保存したファイルは友人たちと共有することもできる。ファイルは暗号化されて保存される。

 このアイディアは単純で、ディスクスペースを提供しているだけだが、用途はありそうだ。例えば、旅行をしなければならない営業マンが出先にたくさんの重いプレゼンテーションファイルを持ち歩かずにX:Driveに保管しておき、出先でお客さんのパソコンにファイルを引き出すと言った使い方。またたくさんのMP3ファイルをX:Driveに保存しておき、友達と共有する。会社のマシンに個人用のファイルを保存できなかったり、保存すると他の人に見られる危険のある場合にもX:Driveを利用することができる。

 このように使い方は色々考えられるが、現実的にはファイルをアップロード、ダウンロードする時間が馬鹿にならない。それで、この会社のビジョンは、ケーブル接続、ADSLなどの高速回線時代にもっとも威力を発揮することが期待されている。同社のサービスは25MBまでは無料だが、将来的にはそれ以上のディスクスペースを有料で提供する予定。

 Web上でこうしたディスクスペースを提供する会社は元々、フロッピードライブのないiMacのデータ交換のためにiMacFloppy.comなどのサービスが登場したのがはじまりとも言われている。ほかにも、文書を安全に配達するシステムを提供しているTumbleweedやdocSpaceといったところや、ディスクスペースを有料で提供してインターネットを使って定期的にデータのバックアップサービスを行なうBackup.com(本誌2月16日号参照)などがある。

('99/7/19)

[Reported by taiga@scientist.com / masaka@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp