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【特集】

夏休みに見に行きたい未確認動物ベスト5

 ふた昔前、テレビの「木曜スペシャル」などで超常現象モノが人気だった頃、UFOや超能力と並んでよくとり上げられていたのが、ネッシーや雪男などの“未確認動物(UMA)”だ。今思うとかなり眉唾モノの内容だった気がするが、当時は大いに好奇心を駆り立てられたものだ。

 そんな番組も今ではめっきり見られなくなったが、インターネット上にはこれらUMAを扱ったサイトはまだまだ多い。今回は、そんなUMAサイトを紹介しながら、代表的なUMAを見ていきたい。今年の夏休みは、当時の好奇心を思い出して、UMA探しの旅に出てみてはいかがだろうか。

●UMAの基礎知識

 UMA(ユーマ)というのは“Unidentified Mysterious Animal”の略で、科学的に存在が確認されていない“未確認動物(未知動物)”を表わす言葉として国内で使われている。一方、海外では“Hidden Animals”などと呼ばれ、“未知動物学(Cryptozoology)”という学問として研究されているという。
 まずは、UMA全般について解説しているサイトから紹介する。

不思議好き人間
http://www.jomon.ne.jp/~iccan/index.htm
 UMAや幻獣、妖精などの不思議な生物を紹介しているサイト。「UMA(未知動物)」のコーナーで、世界のUMAを“獣人タイプ”“水棲獣タイプ”など4種類に分け、それぞれの特徴や目撃証言、正体についての諸説などを紹介している。図版は少ないが、世界の主なUMAの概要がわかるので、特にUMA初心者におすすめだ。

ムー
http://www.mediagalaxy.co.jp/GAKKEN/magazine/mu/index.html
 超常現象などを扱う雑誌「ムー」のWebサイト。「ミステリー用語の基礎知識」の中の「UMA(未知動物)基礎用語」コーナーで、世界のUMAの説明が読める。

DEAD SOUL'S
http://home4.highway.ne.jp/deadsoul/index.html
 「怪力乱神事典」コーナーで、妖怪や宇宙人、UMAをとり上げている。ただし、妖怪が中心の事典なので、例えば「雪女」はあるが「雪男」は収録されていない。

Mandragora, Occultism And Eroticism
http://www2f.biglobe.ne.jp/~mandra/index.htm
 「Occultism」コーナーの中に未知動物学についての説明があり、未知動物が棲息場所によって分類されている。これによると、未知動物とは「広義においては妖怪、妖精、精霊、幽霊、幻獣、エイリアン等を含めたものとなる」が、「狭義においては、目撃場所が比較的限定されている湖沼怪獣等などに限定される」としている。

●ネッシー

 さて、ここから先は代表的なUMAを5つピックアップし、関連サイトとともに紹介していく。
 まず最初は、UMAの中でもっとも有名なネス湖の“ネッシー”だ。正式には“ロッホ・ネス・モンスター”と言い、“ネッシテラス・ロンポプテリウス”という学名まで付いている。6世紀の文献にも登場しているそうだが、1933年に目撃談が新聞に掲載されたのをきっかけに世界的に有名になった。全長10メートル以上もある首長竜のような生き物だとされている。

Nessie on the Net!
http://www.lochness.co.uk/index.html
 ネッシーについてとり上げたサイトは多いが、まず見ておきたいのが“最初のネッシー公式サイト”をうたった「Nessie on the Net!」だ。写真や目撃証言などが集められているが、面白いのは、ライブカメラでネス湖の様子が見られるようになっていること。運がよければ、ネッシーの姿を確認できるかもしれない。

The Shadowlands Sea Serpent page
http://www.serve.com/shadows/serpent.htm
 水棲獣タイプのUMAは、ネッシーのほかにもオゴポゴ(カナダ・オカナガン湖)やチャンプ(カナダ/アメリカ・シャンプレーン湖)など世界各地で目撃されている。日本では、クッシー(北海道・屈斜路湖)とイッシー(鹿児島県・池田湖)が有名なところだ。「The Shadowlands Sea Serpent page」では、こういった水棲獣タイプのUMAの目撃例や写真を多数見ることができる。

超常現象(未知動物学)の研究
http://selina.q.t.u-tokyo.ac.jp/~miya/mystery/mystery.html
 ネッシーのような水棲獣の存在する可能性について考察するサイト。「新種の首の長いアザラシ」や「巨大ウナギ」などの仮説や、「カワウソ等の水棲哺乳類」などの誤認の可能性について検証している。
 クッシーやイッシーにも触れており、クッシーについては「いる可能性は極めて低い」としているが、イッシーは10メートルもある巨大ウナギという説を紹介している(池田湖には2メートルにもなる天然記念物の大ウナギがいる)。たとえ恐竜でなかったとしても、それはそれで見物に違いない。

●雪男

 ネッシーと並んでもっとも認知度の高いUMAがヒマラヤの雪男“イエティ”だろう。1889年に足跡が発見され、その後も登山隊などによる多数の目撃証言が寄せられている。背が高く、全身が長い毛で覆われいるのが特徴だ。
 こうした獣人タイプのUMAは、ビッグフット(カナダ/アメリカ・ロッキー山脈)や野人(中国・湖北省)などがある。日本にもいるとされており、ヒバゴン(広島県・比婆山一帯)がこれにあたる。なお、前出の「DEAD SOUL'S」によると、昭和45年頃から盛んに目撃されるようになり、地元の西城町役場には「類人猿課」なる部署が創設されたという。見に行きたい人は問い合わせてみるといいだろう。

Bigfoot Field Research Organization
http://www.moneymaker.org/BFRR/
 ビッグフットは目撃例も多く、1967年には映画フィルムにも収められている。「Bigfoot Field Research Organization」は、ビッグフットの調査団体のWebサイトで、膨大な数の目撃データが掲載されている。地域別に検索することができるため、ビッグフット捜索ツアーに出るときに参考になるだろう。

●ツチノコ

 “ツチノコ”は日本を代表するUMAだ。太ったヘビのような形をしており、ヘビの一種だとする説が有力だが、2メートル以上もジャンプすることがあるという。全国で目撃されているため、日本でもっとも出会う確立の高いUMAではないだろうか。

東白川村HP
http://www1.kani.or.jp/higashi-shirakawa/
 ツチノコは全国各地で目撃されているが、中でも岐阜県の東白川村はよく出現する地域として有名だ。観光資源にもなっており、ツチノコ捜索のイベントも開催されている(捕獲者には100万円以上の賞金が出る)。
 東白川村のWebサイトには「つちのこ秘伝」というコーナーが用意されており、目撃証言や特徴、捕獲方法について紹介している。この中で、未確認生物研究会会長の手嶋重信氏は「ツチノコは、天狗や河童のように架空の生物ではありません。確実なる生体器官と質量を備えた日本固有の生物であります」としている。

ICU探検隊のホームページ
http://sakura.aist-nara.ac.jp/Japanese/student/ryuji-s/tkb/tanken.html
 ツチノコの捜索活動で有名なICU探検隊のWebサイトでも、もちろんツチノコについて紹介している。「ツチノコ捕獲大作戦」というコーナーで、東白川村における調査報告を読むことができる。

下北山村ツチノコ共和国
http://www.d1.dion.ne.jp/~k_nozaki/
 東白川村のほかにも、ツチノコで村興しを図っている自治体は多いようだ。奈良県の下北山村では1989年に「ツチノコ共和国」を設立し、ツチノコ探検などのイベントなどを開催している。
 同サイトによると、東白川村、下北山村のほか、広島県上下町、兵庫県美方町、京都府瑞穂町、大分県直入町、兵庫県千種町、和歌山県すさみ町がツチノコによる村興しに取り組んでいるという。ツチノコ捜索には、このあたりの地域が狙い目だ。

●ヤマピカリャー

 夏休みには、沖縄に遊びに行く人も多いかと思う。せっかくなので、沖縄のUMAを一つ紹介しよう。西表島の大猫“ヤマピカリャー”である。
 「不思議好き人間」によると、ヤマピカリャーは体長が1メートルほどもあり、尻尾が長く、トラのような黄色い毛に黒い斑点がある。西表島には天然記念物のイリオモテヤマネコが棲息しているため、ヤマピカリャーはイリオモテヤマネコのことだとする説もあるが、イリオモテヤマネコは体長が50センチメートル程度。住民もイリオモテヤマネコとは別のものだと主張しているという。残念ながら、最近ではほとんど目撃されなくなってしまった。

みつはし
http://home.catv.ne.jp/dd/mia/
 「みつはし探検隊」というコーナーで、ヤマピカリャーの目撃証言を集めている。これによると、ヤマピカリャーは「廃村となった綱取地区に潜んでおり、イリオモテヤマネコよりずっと大きく、まるでピューマのようであった」という。ただし、地元の老人などの証言では、見かけた人は少ないようだ。

●チュパカブラ

 最後は、現在もっとも注目されているという吸血獣“チュパカブラ”だ。
 前出の「不思議好き人間」によると、チュパカブラには「ヤギの血を吸うもの」という意味があり、「ヤギなどの家畜を襲い、その血液を一滴残らず吸い尽くす」という。しかし、不思議なことに「家畜の死骸には小さな穴が2つか3つ開いているだけで、どうやって血液を抜き取るのかはよくわかっていない」。1995年ごろからプエルトリコで家畜が襲われる被害が多発し、メキシコ、アメリカ、ブラジルでもよく似た現象が発生。人間が襲われるケースも出ているという。見てみたいが、あまり近距離では出会いたくないUMAかもしれない。

The Chupacabra Home Page
http://www.princeton.edu/~accion/chupa.html
 各地の目撃証言や調査報告などが掲載されている。想像図を見ると、大きくつり上がった赤い目に、頭でっかちの姿。まるでグレイタイプの宇宙人のようで、UFO目撃談との関係も考えられているという。身長は1メートル前後で背中には刺のようなものが生えている。翼により飛ぶという証言もある。

Chupacabra
http://home.earthlink.net/~mej023/chuppage.html
 チュパカブラの死体と思われる怪しげな写真が掲載されている。また「The El Chupacabra Song」なる歌の歌詞とオーディオデータが掲載されているが、残念ながら、オーディオデータはファイルが消えており実際に聞くことはできなかった。

世界の謎と不思議
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3581/index.html
 「未確認動物のページ」で、チュカパプラについてとり上げている。「現在最も実 在の可能性の高い『怪物』の一つ」だとしている。

('99/7/26)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / Watchers]


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