画像専門のサーチエンジン「ditto.com」が2日、オープンした。これまで、実験的に提供されたものや、テキストベースのサーチエンジンの補完として提供された同類のサービスはあったが、商用の画像専門サーチエンジンは極めて珍しい。
同社ではこのサービスをNBCiのポータルSnap.comに提供するほか、大手のサーチエンジンとの提携を視野に入れているという。
ditto.comで検索窓に言葉やフレーズを入力すると、検索語に最も近いと思われる画像が1ページあたり9個、サムネイル形式で表示される。画像をクリックすると拡大されて、同時にその画像が存在するページに飛ぶことができる。
ditto.comではロボットでネットの情報を集め、その際に画像とその周りにあるテキストを関連づけてデータベースに納めている。さらにそのデータベースを100人近い人間が選別して、検索語に対して最も適当な画像を検索結果として返すように編集している。
このサーチエンジンの利用方法としては、例えば14代アメリカ大統領のアブラハム・リンカーンについてレポートを書こうとする学生が、「Lincoln」で検索すると彼の肖像画を見つけることができる。肖像画が置いてあるページはリンカーンの歴史に関する情報が置いてある確率が極めて高いので、結果として目的とする情報を得やすくなる。また旅行するときに、目的地の写真を探せば、写真と共にその地域に関する情報を得やすくなる。
このようにテキストと画像を関連させて検索できるので、用途によっては通常のサーチエンジンよりも的確な検索ができるかもしれない。
('99/8/3)
[Reported by taiga@scientist.com]