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■URL
http://www.alltheweb.com/
http://www.fast.no/company/press/twbs02081999.html
ノルウェーのFast Search & Transfer社は2日、米国で「世界最大」のサーチエンジン「FAST Search」を発表した。このサーチエンジンは5月にその構想が発表されて以来（本誌5月6日号参照）小さい規模ながらベータテストを繰り返してきたが、データベースの大きさが目標値に達したことで正式に稼働したものとおもわれる。
このサーチエンジンには現在2億個のURLが含まれている。今年7月にNatureに発表された論文によると、既存のサーチエンジンで全世界のWebの16%以上をカバーしている物はないとされている。現時点での全世界のWebのURLの数は8億URLであると推定されており、この数値から単純計算すると、全世界のWebの25%をカバーしていることになり、「世界最大」となる。
FAST Searchの研究はノルウェー工科大学で始まり、検索アルゴリズムの最適化やアーキテクチャーの研究に10年以上が費やされてきた。その結果、このFAST Searchでは、多くのサーチエンジンで使われているような高価なマルチプロセッサコンピュータ少数個使用するという方法を採らずに、リニアにたくさんのコンピュータをつなげ、一種の「パラレルサーバー」として利用することで、今後増大するWebの量と検索負荷に耐えられるように設計している。
またFAST Searchではそのデータベースの大きさだけではなく、検索スピードに関しても通常1秒以内で結果を返すとしているほか、インデックスの構築スピードを12時間と速めたために、新しいWebを常に検索結果に含めることができ、情報の鮮度も保っている。
同社ではこのサーチエンジンを大手のポータルやサーチエンジン、ISPやコンテンツサイトに提供していく予定。
('99/8/3)
[Reported by taiga@scientist.com]