■URL
http://www.sec.gov/news/micro899.htm
米証券取引委員会(SEC: Securities and Exchange Commission)は3日、インターネットを利用して虚偽の企業情報やニュースリリースなどを送り不正なミニ株取引をしていた個人・企業を一斉摘発したと発表した。不正取り引きによって得られた金額は1,200万ドルに及ぶとしている。
今回のSECによる摘発は昨年9月に次いで2度目、NASD(全米証券業協会)および州政府などの協力を得て実施し、計26件(被告82件)の告発に踏み切った。
今回SECがWebで公開した告発状の中には、カリフォルニア州に架空の航空会社を設立しミニ株を発行、2週間で50セントから5ドルに株価を引き上げ、値下がり寸前に売り逃げして100万ドルを不正に稼いだケースがあり、不正取引に使われた書類の作成や認印を押した弁護士も告発されている。また、シカゴやNYのブローカー10人は、高齢者ばかりを狙い撃ちにし、25万ドルの手数料をだましとり、計77人に総額80万ドルの損害を与えたとし摘発されている。この件では、平均年齢が81歳でアルツハイマー病を煩う妻をもつ男性が典型的な被害者であった。
('99/8/4)
[Reported by kokubu@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]