デジタルメディア協会は6日、「ネットワークコンテンツ白書99年版」を同協会のWebサイト上で公開する。インターネットやデジタル放送を通じて提供される商用コンテンツについて、現在の状況がまとめられている。
白書は4章からなる。第1章では「ネットワークコンテンツ総覧」として、Webやメール、データ放送などで提供されている主なコンテンツ約290件をピックアップ。メディア別、またはジャンル別に検索して、それぞれの概要が閲覧できるようになっている。第2章の「'98~'99ネットワークコンテンツをめぐるトピックス」では、ポータルやネットワーク犯罪、MP3など6つのテーマをピックアップし、それぞれ主な出来事や大まかな流れを解説している。
第3章では、今年3月から7月にかけて実施した「ネットワークコンテンツ事業者実態調査」の結果を掲載。コンテンツの内容や事業者のプロフィール、売上規模などについてまとめている。これによると、取り扱うコンテンツのカテゴリーでは「エンターテイメント総合」(27.5%)、「ゲーム」(17.5%)、「生活情報」(13.8%)、「音楽配信」(13.8%)などが上位に入った。事業者の従業員数は「10人未満」が28.8%、「100人~499人」が21.3%と多く、中小規模が中心となっている。 売上規模は、1億円以上50億円未満が最も多く38.8%。一方100億円以上も22.5%あり、平均すると574億3,600万円となる。「従業員規模の割に売上金額が大きい点がネットワークコンテンツ事業者の特色」だとしている。
このほか、第4章では「平成11年度版通信白書」および「インターネット白書'99」から関連資料を抜粋するなど、ネットワーク上のコンテンツについて体系的に把握するのに役立つ構成となっている。なお、ネットワークコンテンツ白書は'98年に初めてまとめられ、今年が2回目の発行。郵政省通信政策局が監修にあたっている。
('99/8/5)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]