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米Yahoo!は、携帯機器向けのコンテンツ配信サービス「Yahoo! Mobile」を開始した。無線通信により、ポケベルや携帯電話、携帯情報機器などから「My Yahoo!」のカスタマイズしたコンテンツを利用できるというもので、同社の戦略「Yahoo! Everywhere」の一環として提供される。
Yahoo! Mobileでは、同社が買収したOnline Anywhere社の技術を活用し、コンテンツを携帯機器に最適化して配信する(本誌6月3日号参照)。コンテンツやサービスをパーソナライズし携帯機器に配信するほか、各種のニュース、使用説明、モバイル関連サイトなどへのリンクを提供する。また、Yahoo!がパソコン向けに提供している、メール、アドレス帳、カレンダー、ニュース、天気情報などのサービスも携帯機器から利用可能になる見込み。現在、3Com社の「Palm OS」と、Microsoft社のWindows CEを搭載する「Palm-sized PC」にしか対応していないが、10～12月期には対応する携帯機器を拡大する予定だ。
Yahoo!はYahoo! Mobileを推進するために、過去数カ月、サービス提供会社や携帯機器メーカーなど、多数の企業と戦略的提携を結んできた。米国では、3ComのPalm Computing部門、無線メッセージ・情報サービスのPageNet社、携帯電話会社のSprint PCS社と提携。国際的には、香港のSmarTone社、ドイツのD2社、韓国のSK Telecom社とHansol PCS社などと提携。これら各社の顧客にYahoo!のコンテンツやサービスを配信しYahoo! Mobileの普及を図ることで、「Yahoo! Everywhere」戦略を推進していく目論見だ。
('99/8/16)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]