■URL
http://www.apple.com/pr/library/1999/aug/18appleakamai.html
http://www.cisco.com/warp/public/146/august99/20.html
コンテンツ配信技術の米Akamai Technologiesは18日、米Apple Computerと、ネットワーク機器大手の米Cisco Systemsから出資を受けたことを明らかにした。
Appleは先月開かれたMacworld Expoで、インターネット放送ネットワーク「QuickTime TV」にAkamaiのコンテンツ配信サービスを利用すると発表している(本誌7月22日号参照)。今回の発表では、AkamaiのネットワークにQuickTimeストリーミングサーバーを組みこむことに加え、Appleが6月にAkamaiに1,250万ドルを出資し、株式の5%を保有したこと、QuickTime TVの配信ネットワークとしてAkamaiと独占契約したことなど、具体的な提携内容が明らかにされた。
Ciscoは18日にAkamaiに4,900万ドルを出資し、同社の4%を取得した。さらに両社は、CiscoのIOSソフトウェア/ハードウェア環境に、Akamaiのコンテンツ配信サービスを統合した、新しいコンテンツのルーティング/スイッチング/キャッシング技術を共同開発していくこと、Ciscoのネットワーク技術にAkamaiのコンテンツ配信技術を統合すること、ネットワーク状況の変化にダイナミックに対応できる次世代スイッチを研究することなどを明らかにした。
AkamaiはMITの教授らが始めたベンチャー企業で、大規模なトラフィックを分散させてネットワークの混雑を解消する技術を持つ。同社のコンテンツ配信ネットワークは、世界15カ国にサーバー900台に拡大、1日のヒット数は2億5千万ヒットに達するという。同社は現在、CNN、Yahoo!、ディズニーのGO Networkなど、30社以上にコンテンツ配信サービスを提供している。
('99/8/19)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]