ドメイン名管理の非営利組織ICANNは20日、米長距離通信大手のMCI Worldcomから50万ドル、米ネットワーク機器大手のCisco Systemsから15万ドルの融資を受けたことを明らかにした。ICANNは運営費用として総額200万ドルの融資受け入れを目標としてしているが、今回の両社からの融資により、永続的な融資が確保されるまでの間、当面の運営資金をまかなえると述べている。
ICANNのEsther Dyson暫定会長は「この資金により、現在の組織活動を継続し、インターネット・コミュニティの重要な政策課題を取り扱うことができる」とコメント。また、Mike Roberts暫定社長兼CEOは「他の米国企業との協議も進行中である」ことを明らかにした。
ICANNは、ドメイン登録市場に競争原理を導入するという米商務省の方針により、昨秋発足した非営利組織。現在、ICANNの監督により複数のドメイン名登録事業者によるドメイン名共有システムの運用試験が実施されているが、資金難が問題になっていた。
('99/8/23)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]