■URL
http://www.monex.co.jp/
http://www.so-net.ne.jp/carina/monex/
http://tradingstar.monex.co.jp/
マネックス証券は25日、事業内容の記者会見を行ないサービス内容や料金体系などを発表した。これを受けて同日よりホームページもリメークした。同証券は、インターネットと電話による証券取引のために設立された個人投資家向け証券会社で、株式売買手数料が自由化される本年10月1日から正式に営業が開始される。主な株主は、松本大代表取締役社長、ソニーをはじめ、IIJ、JPモルガン、KGI、リクルートとなっているが、出資比率は非公開。
席上、松本大代表取締役は「モットーである顧客主義を具現化していき、より多くの資産運用の機会を個人投資家に提供していきたい。2000年3月末で5万口座獲得が目標だ。」と語った。同席したソニーの出井伸之代表取締役も「全力をあげてバックアップしていきたい。」とした。
同証券では、顧客のニーズを把握するために四半期ごとに顧客20名を招へいして意見交換する「オリエンテーションコミッティ」を設置する。さらに、健全な会社運営のため有識者による「アドバイザリーボード」も設置。このメンバーには、相田雪雄氏(石橋湛山記念財団理事、元野村證券会長)、大宅映子氏(東京証券取引所公益理事)、鈴木敏文氏(イトーヨーカ堂代表取締役社長)、David Mullins氏(元連邦準備制度理事会副議長)が決定している。
取扱商品は、東証、大証、名証の上場銘柄と店頭登録銘柄(以上いずれも一部取り扱わない銘柄がある)、11カテゴリー21本の投資信託・その他ファンド(株式投信や公社債投信、MMF、インターネット成長未公開企業ファンドなど)。インターネットからの注文は土日祝祭日を問わず毎日24時間体制で受け付け、電話(マネックスダイアル)からの注文は平日の9時から17時まで受け付ける。
口座開設費と情報利用料は無料で、口座管理料は半年1,200円だが2000年3月末までは無料。手数料は、インターネット経由のものが成り行き注文で約定金額100万円まで一律1,000円(100万円以上は約定金額の0.1%)、指値注文で約定金額120万円まで一律1,500円(120万円以上は同0.125%)とネット利用証券会社のなかで最低水準となる。このほか、DDIポケットの携帯文字電話端末「ポケットマネックス」(口座開設先着5,000名にプレゼント)による情報配信、取引件数等によりポイントを付与しそのポイントに応じてさらに手数料等が割引になる「マネックスポイント」、富士銀行との提携により銀行口座からマネックス証券総合口座への振込みの煩雑さが解消され手数料も不要になる「富士サイバーバンクマネックスバージョン」(来年1月から開始)のサービスが提供される。また、So-netのサイトでは「平成おんなの金融道特別編・マネックス証券の魅力大研究」と、バーチャル株式投資ゲーム「トレーディングスター」がはじまった。
10月1日の手数料自由化に向けて、証券各社では顧客獲得などを狙い手数料引き下げや新サービスの提供など競争が激化しており、今回のマネックス証券の発表を受けてさらに競争が加速することも考えられる。手数料引き下げで先行した松井証券は、今週中にも更なる手数料改定などを発表する予定だという。
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('99/8/25)
[Reported by betsui@impress.co.jp]