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http://www.rsa.com/pressbox/html/990826.html
RSA Data Securityの研究部門であるRSA Laboratoriesは26日、国際的な暗号研究者のグループが「RSA Factoring Challenge」に挑戦し、512ビットのRSA鍵を構成する二つの数を因数分解によって得、結果として解読したことを明らかにした。
この512ビットの鍵は10進数で155桁の数字で、これを因数分解するのに前段階の計算に9週間、そしてさらに本格的な解読計算に5.2ヶ月が費やされた。使用されたコンピュータは合計292台に上り、世界各地の11カ所、オランダ、カナダ、英国、フランス、オーストラリア、米国で計算が分散して行なわれた。使われたコンピュータの種類は、160台の175~400MHzのSGIとSunのワークステーション、8台の250MHz SGI Origin 2000プロセッサ、120台の300-450MHzのPentium2 PC、4台の500MHz Digital/Compaq CPUとなっている。
これまでに因数分解が成功している最大の数は今年2月に成功した140桁の数字だった。RSAでは今回の結果を得て、暗号の最低限の強度を守るためには768ビット長の鍵を使う必要があると推奨している。
('99/8/27)
[Reported by taiga@scientist.com]