Amazon.comは20日に「Purchase Circles」と呼ばれる機能を開始していたが、一部企業やプライバシー団体などからの抗議を受けて、一部機能を変更することを発表した。
Purchase Circlesは本やCDなどを購入した人のIPアドレスなどからその購入者の所属組織、国などを推測し、特定の企業別、国別などのベストセラーランキングを表示する仕組み。
しかしこの機能が登場した直後から、ネット上で多くの人が懸念を示していた。例えば、この機能を使うとMicrosoftの社員の間でのベストセラーがBill Gates氏の「思考スピードの経営」であること、Apple社員の間では「Apple Confidential: The Real Story of Apple Computer」「Apple: The Inside Story of Intrigue,Egomania and Business Blunders」が、Oracleでは「The Difference Between God and Larry Ellison: Inside Oracle」が最も多く読まれていることが一目で分かってしまう。こうした事柄はプライバシーに属する事柄ではないのか、と言う懸念が沸き起こったのだ。
こうしたことをふまえて、Amazon.comでは本などを購入するときに、自分のデータをPurchase Circlesのデータに含めないように選択できるようにするほか、企業であれば自社の名前をこの機能から外すように申し入れることができるようにする。
('99/8/30)
[Reported by taiga@scientist.com]