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【業界動向】

IPマルチキャスト技術の普及促進団体「IPMI日本支部」が設立

■URL
http://www.iijnet.or.jp/ipmulticast/
http://www.iijnet.or.jp/ipmulticast/jsplash/
http://www.ipmulticast.com/

 インターネット上で大量のデータを効率よく配送するための基礎技術「IPマルチキャスト」技術の普及促進、技術交換、啓蒙を目的とした団体「IPMI日本支部」が9月1日設立した。これは'95年に米国で設立された業界団体「IPMI(IP Multicast Initiative)」の日本支部にあたる団体。国内のハードウエア/ソフトウエアベンダー、ISP、コンテンツプロバイダーが参加し、日本支部事務局は、プロバイダーの「IIJ」内に設置される。

 IPマルチキャストは、登録された複数のIPアドレス宛にデータを同時送信する、一対多通信技術。同じ方面宛のデータであれば、途中で分岐するところまでは1つとして送るため、ネットワーク上のトラフィックを軽減できる。受信する側のプロバイダーでも対応する必要があり、IIJでは、接続サービス「IIJ4Uエクステンション」として、IPマルチキャスト受信機能を提供している('98年4月2日号参照)。

 IPMI日本支部では、ホームページ上で関連技術情報や対応製品の情報を公開するほか、技術情報の交換などを目的としたメーリングリストを開設する。また、商用ベースのマルチキャスト網相互接続点における経路制御の研究や、コンテンツ課金モデルの検討などを目的とした相互接続実験「J/Splash」を開始する。

 相互接続実験「J/Splash」実施期間は、'99年9月から2000年3月末までを第1期として、第2期以降の継続は期間終了時にその都度協議によって決定するとのこと。参加企業は、IIJ、DTI、ユーユーネットジャパンなどのプロバイダーのほか、NTT、NEC、松下電器、日本シスコ、リアルネットワークス、ニッポン放送、インプレスなど約30社が参加を表明している。

('99/9/1)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp