INTERNET Watch Title Click

【新技術】

Lucent、DSLで市内通話なみの音声品質を提供する「Stinger」を発表

■URL
http://www.lucent.co.jp/press/99_9_8.html
http://www.lucent.com/press/0999/990907.nsa.html

 米Lucent Technologiesは7日、キャリア向けのDSLプラットフォーム「Stinger」を発表した。Stingerは、1本の電話回線で、市内通話なみの音声品質と高速インターネット接続を可能にする製品。また、QoS (サービス品質保証) を実現するため、プロバイダは高帯域幅のデータ・サービスを提供しつつ、音声サービスを優先して提供することが可能だとしている。日本では1999年末に発売予定。

 DSL技術は、既存の電話回線を使用して、アナログモデムの最大30倍の高速接続を可能にする技術。米調査会社のComputer Economicsによると、DSLサービス市場は、今年267%という急激な成長を示しているという。このような需要に応えて、同社はStingerを投入。既にPrimary Network CommunicationsとMagnaCorp India Limitedに出荷したほか、現在、世界の20社以上が試験を行なっているという。

 Stingerは、高速ATMスイッチを統合し、プロバイダにエンド・ツー・エンドのQoS機能を提供する、業界初のDSLプラットフォーム。Stingerには帯域幅管理と優先ポリシー機能が備わっているほか、シャーシ当たり最大672ポート、ラック当たり2,016ポートというケーラビリティを持つ。また、ADSLやG.Liteなど、各種DSLサービスに対応するほか、ATMまたはフレームリレー・サービスの提供も可能。

 同社はStingerの発表に併せ、DSL製品を管理するネットワーク管理システム「NavisAccess:DS」を発表。Javaベースのグラフィカル・インターフェイスを備えており、プロバイダは新規のDSLサービスの迅速な設定が可能だとしている。

('99/9/8)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp