セブンイレブン・ジャパンは、11月中旬頃からインターネットショップでの商品購入代金の支払いを全国約8,000の店舗で行なうことができる「インターネット代金収納サービス」を開始する。
このサービスは、インターネット上のショッピングモールやショップなどでユーザーが買い物をした際に支払い方法として「セブンイレブン店舗での支払い」を選択することができる。選択した場合パソコンの画面上にバーコード入り払込依頼票が表示され、これをプリントアウトしてセブンイレブン店舗に持参することで支払いが可能になる。ユーザーがプリンターを持っていない場合なども考え、画面に表示された払込票の払込票番号を店舗に伝えることでも支払いができる。また、パソコンエラーなどにも対処するため画面表示と同時に注文確認Eメールも発送され、メールには画面を表示したときのURLが記載されているという。
このシステムは、公共料金など現行の料金収納代行システムをベースに野村総合研究所と共同開発した。また、NEC、日本HP、富士通、マイクロソフトなどパートナーメーカーが各インターネットショップの要望に対応してシステムの組み込みや修正が可能な決済用ソフトウエアモジュールを提供する。一件あたりの手数料は、取引金額3,000円未満が120円、3,000円から10,000円未満が150円、10,000円から30,000円未満が200円、30,000円から100,000円未満が450円(別途印紙代金200円)、それ以上が500円(別途印紙代金200円)。ここでいう手数料とは、セブンイレブンが受領するもので、ユーザー(客)が支払うことになるかどうかは各ショップの判断。また、ショップは初期導入費用、月次基本料金もかかる。
碓井誠取締役情報システム本部長は「約12年前に公共料金収納代行サービスをはじめたときもそうだったが、こういう分野はインフラとして広げていったほうがよいものと考えているのでクローズドなサービスにするつもりはなく、他のコンビニ会社が行ないたいという場合にはある程度オープンにしていきたい。」としている。2003年には年間1,600万件、1,000億円を予想。
インターネットショップ向けにこのサービスを案内するホームページを3日午後から開設しているが、すでに問い合わせは3,000件以上あるという。現在このサービスを利用する予定のサイトは、e-shopping!Books(セブンイレブン、ソフトバンクなどが11月からサービス開始予定)、e-shopping!Toys(ソフトバンクと玩具メーカーなどが11月からサービス開始予定)、BIGLOBE、So-net、@nifty、ぷらら、キュリオシティ、Sofmap、楽天市場、goo、ビックカメラ、ビックパソコン館の12サイト。
一方、コンビニエンスストアを利用した代金決済という点では、すでにウェルネットが1997年8月からサービスを開始している。ただ、この場合は公共料金支払いと同様に払い込み票が商品とともに送られてきて、それを店舗に持っていき支払う。セブンイレブンのサービスに比べると、先払いによる商品発送ができないことや請求書作成コストがかかることなどが挙げられよう。
('99/9/10)
[Reported by betsui@impress.co.jp]