■URL
http://www.stiftung.bertelsmann.de/presse/archiv/m990910c.htm
世界各国から来た約300人のインターネットのエキスパート、政策決定者、業界代表者などがドイツはミュンヘンに集まって、Bertelsmann Foundationの主宰したInternet Content Summitでインターネットのコンテンツ規制について話し合った。
この会議で採択された勧告はエール大学やオクスフォード大学での研究が元になっているが、会議で交わされた活発な議論の内容も反映されている。
例えば、Bertelsmann Foundationの会長Mark Wossner氏は「インターネットは言論の自由のための媒体であって、その立場にとどまらなければならない。たとえ、若者たちを守るために、また違法コンテンツを規制するための防衛手段が必要であるとしても。インターネットは情報、教育、商取引、娯楽に前例のない機会を提供する。地球規模のそして非中央集権的な仕方で大量の信頼すべきコンテンツを放出するメディアに直面すると、古めかしい国家によるメディアの規制は失敗するだろう」と述べ、ネットの規制に関して新しい考え方の必要性を訴えた。
そしてEDventure HoldingsのEsther Dyson氏は(日本では著書「未来地球からのメール」で有名)その方法論として「最終的にはコンテンツの規制をする仕事は個人に委ねられなければならない。その個人とは、何を見、聴きたいかを選べる大人たち(望むならフィルタリングツールを使えばよい)、子供を監督下に置いている親たち、そして善悪の判断力を有する企業幹部たちだ」と指摘した。
会議では様々な意見が出されたが、結局勧告に盛り込まれた一番重要なメッセージは「言論の自由を守ることと、オンラインの子供たちを守ることは同時に行なわれなければならない」ということだった。
('99/9/13)
[Reported by taiga@scientist.com]