■URL
http://www.intel.co.jp/jp/isp/
インテルは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)やアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)、付加価値再販業者(VAR)を対象とした新チャネルプログラム「インテルISPプログラム」を16日から開始した。
これにより、インテルは従来のOEMチャネルに加え、ISP向けの新しいチャネルにインテルのサーバ/ネットワーク・ソリューションを提供する。ISPはプログラムメンバーになることでインテル製品を販売することができる。
インテルでは、インターネットのソリューションをビルディングブロックとして4つに分けている。まず、クライアント・プラットフォームでは、インターネットへのアクセス端末を提供する。これは、単にPCだけでなく携帯電話など通信機器も含む。2番目はサーバー・プラットフォームで、来年出荷予定のIA-64など新アーキテクチャを提供していくほか、I/Oボトルネックを解消するためSystem IOを標準化させていくことなどにより、インテルアーキテクチャの企業、ISPへの更なる浸透を進める。3番目は、ネットワーク・インフラストラクチャで、買収攻勢などによりShivaのWAN製品など製品ラインが拡大してきた。また、インターネット・エクスチェンジ・アーキテクチャ(IXA)に基づいたインターネット・エクスチェンジ・プロセッサー(IXP)を開発し、スイッチやルーターなどをISP向けや通信機器メーカー、そのユーザー向けにもを提供していく。4番目は、ソリューション&サービスで、新サービスとしてインターネット・データ・サービスを世界的に提供する予定。詳細など正式発表は年内に行なう。
ISPは、急激なインターネット需要の増加にあわせ、Webのホスティングや構築、電子商取引、顧客向け機器の販売など新たな関連ビジネスを展開している。この状況に対応するため、インテルは沖電気、NTTソフトウエア、三菱商事、リコーテクノシステムズと協力する。これらソリューションプロバイダは、ビルディングブロックの販売やシステムインテグレーション、高付加価値プラットフォームを提供する。
今回このインテルISPプログラムに参加した第一陣企業は、大阪メディアポート、PSINet、DTIなど11社。これらのメンバーになるには、付加価値サービスを提供していること、20%以上の個人ユーザ、企業ユーザ混合など条件がある。メンバーになると、販促ツールプログラムへの参画、専任営業スタッフの配置などを受けることができる。
会見した傳田信行代表取締役社長は「全世界で10億台ものコンピュータや数百万台のサーバーがネットワーク化され、数兆ドルにもおよぶ電子商取引が展開されようという中でトータルソリューションを提供し、中心的な役割を担っていきたい」と述べた。インテルは、これまでのチップメーカーの色合いから、インターネットを構成するあらゆるビルディングブロックを提供するメーカーに変身しようと現在100%インターネットに注力しているという。
('99/9/16)
[Reported by betsui@impress.co.jp]