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【イベント】

サン、企業向けのシンポジウムで「Sun Ray Hot Desk アーキテクチャ」を公開

■URL
http://www.sun.co.jp/
http://www.sun.co.jp/sunray1/

 サン・マイクロシステムズ株式会社は、9月21日、都内にて企業向けのシンポジウム「Sun.com Enterprise Symposium '99 Tokyo」を開催した。ここでは、米Sun Mycrosystems副社長による基調講演が実施されたほか、展示会場では、先日発表されたサンの新ネットワークコンピューティングシステム「Sun Ray Hot Desk アーキテクチャ」が紹介された。

Frank Pint副社長
Frank Pint副社長

 基調講演に登場した、米Sun Mycrosystems社のワールドワイド部門副社長Frank Pint氏は、サンの今後のビジョンについて語った。同氏は、将来的に「誰でも、いつでも、どこでも、どんなデバイスでも」ネットワークを利用できる状態になり、「受話器を取ると使えるといったように、今後ネットワークは、電話モデルと同じようなものになる」と語った。また、デバイスについては、携帯電話やPDAなどのほか、将来的には自動車など、ネットワークサービスでは「PC以外のものがメインになるだろう」としている。

 また、'99年8月に発表したWebベースの無料のソフト・パッケージ「StarPortal」について、「Portalは、それを介して情報を得るものだが、StarPortalはそれにより必要なものを得ることができる」と語った。なお、StarPortalの元となったソフトパッケージ「StarOffice」は、発表から最初の2週間で30万件ダウンロードされたという。

Sun Rayデモ 次には、サンの新ネットワークコンピューティングシステム「Sun Ray Hot Desk アーキテクチャ」のデモを行なった。Sun Rayは、OSやアプリケーションの管理、それらの実行、データ処理など、ほぼすべての処理をサーバー側で行なうシステムで、クライアント端末「Sun Ray 1 Enterprise Appliance」とサーバーソフト「Sun Ray Enterprise Server」で構成されている。スマートカードによるユーザー認証が可能だ。デモでは、Sun Ray 1の電源コードを作業途中で抜いて、再度挿しても問題なく作業を続けられるところや、2台のSun Ray 1を使い、スマートカードでの認証により作業途中で1台からもう1台のSun Ray 1端末に乗り換えてもすぐに作業を継続できるところなどを紹介した。

 最後にFrank Pint氏は、「将来的に情報にアクセスするためのデバイスは、ユーザー側からコントロールできないものになるだろう。また、(Sun Rayのようなシステムにより)家庭とオフィスのボーダーもなくなるであろう」と語り講演を終えた。


 展示会場では、「ビジネスソリューションゾーン」「サン・インダストリーゾーン」などのコーナーに分けられ出展各社の製品が展示された。ここで注目を集めたのは、やはり「Sun Ray Hot Desk アーキテクチャ」の展示。クライアント端末「Sun Ray 1」は、一見、サンのNC「JavaStation」のようだが、クライアントOSも搭載されないシンプルな端末で、入力/表示といったインターフェイスに機能が絞られているためよりスマートだ(重量1.8kg)。周辺インターフェイスとしては、10/100BaseT Ethernetのほか、USB×4、オーディオ/ビデオ入力を備えている。同社によると、すでに、湘南工科大学など4つの企業/団体での導入が決定しているとのこと。なお、会場前で行なっているアンケートコーナーでもSun Rayが利用されている。

Sun Ray
Sun Ray 1の裏側
アンケートブース
Sun Ray 1
Sun Ray 1の裏側
アンケートブース

 「Sun.com Enterprise Symposium '99 Tokyo」は、22日まで開催。22日は、Sun Mycrosystemsのマーケットディベロップメント部門副社長Doug Kaewert氏の基調講演や、数々のセッションが予定されている。入場料無料で当日参加も可能だ。

('99/9/21)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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