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【業界動向】

米国の新規公開株人気が急回復
インターネット銘柄の暴騰目立つ

■URL
http://www.bloomberg.com/markets/ipocenter.html

 このところ冴えなかった、米国の新規公開(IPO)株人気が急回復している。特にインターネット関連株の大幅高が目立つ。

 米国のIPO人気は、供給過剰感もあって今年7月後半から8月前半にいったんピークを打ち、8月中旬まで調整局面が続いた。7月までは、Redback Networks(RBAK、高速インターネット技術)や、Juniper Networks(JNPR、バックボーンルーター)、Phone.com(PHCM、ワイヤレスインターネットソフト)などを中心に高騰銘柄が相次いだが、8月10日に公開したRed Hat(RHAT、大手Linuxディストリビューター)の人気がひとつのピークだったようだ。それが、ここにきて再び急回復してきた。

 先週、インターネット関連のIPOが相次ぎ、ほぼ全般に好調だった。いくつか挙げてみると、Alteon WebSystems(ATON、インターネットインフラ・データセンター)が、公募価格19ドルに対し初日取引終値が74 16/15ドルと3.9倍の上昇、Kana Communications(KANA、企業向けコミュニケーションソフト)が、同15ドルに対し48ドルと3.2倍の上昇、E.piphany(EPNY、電子商取引ソリューション)が、同16ドルに対し45 3/16ドルと2.8倍の上昇、Keynote(KEYN、インターネットパフォーマンス測定検査)が、同14ドルに対し27 1/4ドルと1.9倍の上昇、Broadbase Software(BBSW、Enterprise Performance Managementソリューションソフト)が、同14ドルに対し27 1/4ドルと1.9倍の上昇。

 そして、今週もインターネット関連のIPOが多数予定されている。Calico Commerce(CLIC、電子商取引ソフト・サービス)、Freeshop.com(FSHP、インターネット上のダイレクトマーケティング)、Ftd.com(EFTD、花・ギフトのインターネット売買)、Internap Network Services(INAP、インターネット接続)、Itxc(ITXC、インターネット電話・FAX)、Medscape(MSCP、総合健康情報サイト)、Shopnow.com(SPNW、電子商取引)、Infohighway Communications(IW、ISP)、Digital Insight(DGIN、リアルタイムインターネットバンキング)、Pcquote.com(PCQT、金融情報サービス)など約20社。

 ほか、直接的にはインターネット関連ではないものの、ソニーの米国法人Sony Corporation of Americaと提携し注目されたTivo(TIVO、パーソナルTV)も、28日か29日にIPOが見込まれる。

('99/9/27)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp