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http://www.filemaker.com/
米FileMaker社は、WindowsとMac OSに対応したデータベースの新バージョン「FileMaker Pro 5」を発表した。標準版に加え、Web出版向けの「FileMaker Pro 5 Unlimited」、サーバー向けの「FileMaker Server 5」、開発者向けの「FileMaker Developer 5」の4種類を用意する。標準版は、推定小売価格249ドルで出荷を開始。Unlimited版とServer版は、年末に999ドルで出荷を開始する予定。Developer版は、2000年初頭に499ドルで出荷を開始する予定だ。
FileMaker Pro 5 では、Web上でデータベースを公開、共有するための「Instant Web Publishing」機能が加わった。スタイルシート(CSS)に対応することで、WWWブラウザーからオリジナルと同じレイアウトで閲覧したり編集できるようになった。また、ユーザがマウスをワンクリックするだけで、データベースを共有できる機能も備えている。また、新版ではインターフェース一新し、メニューやダイアログボックス、ツールバーなどに「Microsoft Office」類似のインターフェースを採用した。さらに、新しいODBCドライバの搭載、XML、JDBCおよびActiveXへの対応により、企業データベースへの連携を容易にした。
10ユーザまでに対応した標準版のFileMaker Pro 5に加え、Web出版向けには、ユーザー数の制限がない「FileMaker Pro 5 Unlimited」を用意する。同バージョンでは、Javaサーブレット技術やSSLによるセキュリティ通信機能、リモート管理などに対応する機能「Web Server Connector」を搭載する。同機能は、MicrosoftのIISやWebSTAR、AppleShareIP、Mac OS Xサーバー上のApacheなど、主要なWebサーバーに対応する。
さらに、最大250ユーザーに対応する「FileMaker Server 5」では、リモート管理や最大125ホストファイルの自動バックアップ機能を備える。また、開発者向けの「FileMaker Developer 5」は、スタンドアロンのアプリケーションを開発可能で、FileMaker Pro 5に加え、XMLやJDBCなど、他のAPIを用いたソリューション用の開発ツールを同梱する。
このほかに、同社は、米Macromedia社のHTML作成ツール「Dreamweaver」、および米Adobe Systems社のWebサイト構築・管理ツール「GoLive」とFileMakerとの連携機能を搭載したことも併せて発表した。
('99/9/28)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]