■URL
http://www.idgexpo.com/linuxexpo/
29日、Linux関連の展示会/カンファレンス「LinuxWorld Expo/Tokyo '99」が東京都江東区の東京ファッションタウンで開幕した。Linux関連のハード/ソフトメーカー、ベンダーら77社が出展するほか、多数のカンファレンスや講演会なども開催される。会期は30日までで、入場料は1,000円となっている。
ここ最近はビジネス面でも注目を浴びているLinuxだけに、会場は早い時間から多くの来場者でにぎわっていた。その中から、インターネット関連の展示をいくつかピックアップする。
アクアリウムコンピューターは、29日に出荷を開始したばかりの小型インターネットサーバー「blue grass」を展示した。奥行き92mm×高さ218mm×幅185mmのコンパクト設計で、グリーンがかったライトブルーの筺体が特徴だ。フロントは丸味を帯びたデザインとなっている。TurboLinux 4.2がインストールされているほか、Webベースの管理ツールが付属する。価格は22万8,000円。オプションで10BASE-Tインターフェイス(1万2,000円)、128MBへのメモリーアップグレード(2万4,000円)が用意される。
同社ブースでは、blue grassのプロトタイプとなった「white neon」も見ることができる。サイズはblue grassよりやや小さく、スクエアなデザイン。金属製の本体の両サイドを半透明の白いプレートで挟み込んだ形をしている。9月1日にWebで限定販売したところ、30台がすぐに売れてしまったということだが、それもうなずける魅力的なデザインだ。
会場ではこのほか、富士通テクノシステム、フォースなどが小型Linuxサーバーを展示していた。
日本オラクルは29日、インターネット対応のデータベース管理システム「Oracle8i Workgroup Server for Linux Release8.1.5」を発表、会場の同社ブースでも展示した。出荷は11月30日の予定で、価格は5同時ユーザーで22万円となっている。
なお、同製品はNECからもOEM販売されるほか、NECのセーバー製品と組み合わせたソリューションサービスもNECソフトウェアを通じて提供される。
日本オラクルではまた、Linux上でのOracle技術者を認定する制度「ORACLE MASTER Linux +」も12月より開始するとしている。
Oracle8i for Linuxのコーナーの隣りには、上でも紹介したblue grassが展示されていた。日本オラクルでは、アクアリウムコンピューターとの密接なパートナーシップによりソリューションを提供していくとしており、blue grassとOracle8i for Linuxの組み合わせも考えられそうだ。
日本アイ・ビー・エムのブース内にあるロータスのコーナーでは、「ロータスドミノR5」のLinux対応版を紹介していた。米国では年内の出荷はほぼ確実だとしており、2カ月遅れ程度で日本語版についても出荷できるという。
なお、展示されているのはすでに公開されているプレビュー版。Webでもダウンロードできるということだが、容量が大きいため、会場には配布用のCD-ROMが用意されていた。
('99/9/29)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]