■URL
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/9909/2901.html
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/CN092899a.htm
NECとIntelは29日、インターネットソリューション事業で提携すると発表した。Intelの「インテル・オンライン・サービス(IOS)」とNECのBIGLOBEを接続して企業向けのホスティングサービスを提供するほか、低価格のインターネット専用端末も共同で開発する。
IOSは、Intelが新たに展開するホスティングサービス。世界に12カ所以上のホスティングセンターを開設して世界規模のネットワークを構築、各国のインターネット企業やISP向けにECサービスやビジネスアプリケーションのホスティング環境を提供していく。すでに米国に1万台以上のサーバーを収容できる大規模ホスティングセンターが完成しており、日本国内にも2000年の前半に開設される予定だ。
NECでは、国内IOSセンターの開設にあたってIntelに協力するとともに、センター開設後は一顧客としてIOSを利用。BIGLOBEをIOSに接続することで、国内のユーザーがBIGLOBEを通じて、信頼性の高いIOSのホスティング環境を利用できるようにする。なお、IOSへの接続はBIGLOBEの独占ではないため、Intelでは他のISPにも接続を働きかけていく方針だ。
共同開発するインターネット専用端末は、現在、日本語への対応を進めているとしており、仕様や販売方法などについては12月に発表する予定。ホームバンキングやトレーディング、ショッピングなど、用途別に機能を絞ることで操作を簡易化し、PCより安価で提供する。
NECは28日に発表した事業再編計画でインターネット事業へシフトすることを明らかにしており、その中心的な位置づけとなるBIGLOBEについては、現在270万人いるユーザーを2002年には1,000万人へと拡大するとしている。IOSとの連携は、「今後1,000万という爆発的なユーザーの拡大に対して、インフラの拡充が我々の投資だけで可能かどうか」(西垣浩司NEC社長)という観点から、その一部を外部に求めたものとも言える。
('99/9/29)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]