■URL
http://www.palm.com/pr/palmviirelease.html
米3ComのPalm Computing部門は4日、無線通信機能付きの携帯情報端末「Palm VII Organizer」を、全米で499ドルで発売開始したと発表した。Palm VIIでは、専用のサイト「Palm.Net」に無線接続して、インターネット上のコンテンツや電子商取引、電子メールを利用することができる。3Comは1999年5月から、米国3都市でPalm VIIを599ドルで試験販売していたが、ようやく全米で販売されることになった。
Palm VIIでは、「Web Clipping」と呼ばれる機能により、Palm.Netサービスを通じてWeb上の特定の情報にアクセスできる。この機能では、携帯機器に合わせて必要な情報だけを無線配信するため、データ容量の最小化、応答時間の高速化、バッテリ駆動時間の節約などを実現できるとしている。
Web Clipping機能には、新しくオンライン販売大手のAmazon.com、競売大手のeBay、証券会社のFidelity Investmentsが対応し、電子商取引やオンライン株取引ができるようになった。その他にも、ABCNEWS.com、Bank of America、E*TRADE、Visa International、Yahoo!など、合わせて23のコンテンツ会社が対応している。
Palm.Netサービスは、全米260カ所のアクセスポイントで提供される。3つのコースが用意され、月額9.99ドルで約80件(50Kバイト)までのトランザクションが利用できる「Basic Plan」、24.95ドルで240件(150Kバイト)までの「Expanded Plan」、39.95ドルで480件(300Kバイト)までの「Volume Plan」がある。超過利用分の料金は、1Kバイトあたり0.20ドルまたは1トランザクションあたり0.13ドルとなる。
Palm VIIには、電子メールアドレスを持つ相手とショートメッセージを交換できる「iMessenger」ソフトウェアも搭載されている。また、Web Clipping機能を利用した電子メールサービスを、現在Yahoo!が提供しており、AOLが年内に開始する予定。POP3やIMAPベースの電子メールサービスも、Thin Air MailやMonkey Mail's serviceが提供している。
('99/10/5)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]