■URL
http://www.digitalme.com/
米Novellは5日、同社のディレクトリ管理技術「Novell Directory Services(NDS)」をベースにした無料の個人情報管理サービス「digitalme」を公開した。digitalmeに個人情報を登録しておくことで、ユーザーは、自分の情報を誰にどの程度まで公開するかを設定・管理できるとともに、ユーザー認証が必要な複数サイトへのシングルログイン環境が利用できるようになる。
digitalmeでは、meCardsと呼ばれる電子的な“名刺”に自分の個人情報を入力し、NDSの専用ディレクトリに保管しておく。名前や連絡先のほか、好きな色や靴のサイズ、よく利用する航空会社などの項目まで登録しておくことが可能だ。ユーザーは、友人やビジネス相手、ECサイトなどにmeCardsを渡すことで、自分の個人情報を公開できる仕組み。ビジネス用やプライベート用など複数のmeCardsを使い分けたり、どの項目まで公開するかを相手に応じて設定することも可能だ。一方、受け取ったmeCardsは、Contactsと呼ばれるアドレスブック内で保管・閲覧できる。本人がmeCards上の情報を変更すれば、相手のアドレスブック内の情報も更新されるようになっているため、住所変更などの通知の手間が省けるとともに、常にアドレスブックを最新の状態で利用できる。
digitalmeにはまた、Webサイトのユーザー認証情報も保管しておけるため、パスワードの入力や、プロフィール入力フォームへの自動入力などにも対応する。アクセスの度に複数のアカウントを入力する手間が省け、digitalmeへのシングルログインで複数のWebサイトが利用できるようになる。
一方、ポータルサイトやオンラインショップなどのWebサイト側でdigitalme技術を導入すれば、顧客情報をセキュアな環境で効率的に管理できるとともに、より効果的なパーソナライズサービスなどが提供できるようになるとしている。
('99/10/6)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]