インターネットの接続環境としてISDNが本格的に普及する一方で、CATVインターネットに対するニーズが高まっている――。コンピュータ・ニュース社の市場調査部門であるBCN総研の行なった調査で明らかになった。
BCN総研は今年8月、家庭におけるインターネットの接続環境についてのアンケートを実施。923件の有効回答を得た。これによると、利用している接続回線では、「一般電話回線」が最も多く56.6%、次いで「ISDN電話回線」が33.8%あった。「CATV接続」は6.3%だった。4月の調査に比べると、「一般電話回線」が4.8ポイント減少したのに対し、「ISDN電話回線」では1.4ポイント、「CATV接続」では3.4ポイントの増加となっている。一方、今後変更したい回線をたずねる設問では、「ISDN電話回線」が最も多く44.3%、次いで「CATV接続」の30.3%となった。これをさらに現在の利用回線別に見ると、一般電話回線の利用者では「ISDN電話回線」への移行希望者が最も多く54.8%あったが、ISDN電話回線の利用者では「CATV接続」への移行希望者が45.1%と最も多い結果となった。また、専用線の利用者でも50%が「CATV接続」への移行を希望しており、CATVインターネットへのニーズが高いことを示している。
なお、満足度をたずねる設問では、CATV接続の利用者の満足度が一般電話回線やISDN電話回線に比べ圧倒的に高く、8割以上の利用者がCATVインターネットへ満足していることが明らかになった。「非常に満足」が29.3%、「満足」が56.9%となったのに対し、「不満」は5.2%、「非常に不満」は1.7%に止まった。
('99/10/12)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]