■URL
http://www.disappearing.com/press_release3.thtml
なお、このメッセージは10秒後に自動的に消滅する――。ひと昔前のスパイドラマで聞かれたこんなフレーズが、インターネットで復活するかもしれない。電子メールで送信したメッセージを一定時間後に“消滅”させてしまうシステムが、米Disappearing社によって開発された。
同社のシステムは、送信する際にメールを暗号化し、正規の受信者として認証されたユーザーだけが対応する暗号鍵を使ってメールを復号化、閲覧できるようにするもの。暗号鍵は、送信者側で有効期限を設定できるとともに、利用状況もトラッキングされるため、期限後はメールを復号化できなくなる。受信者のPC内のデータだけでなく、第三者に転送したメールや別のメディアにコピーしたデータも同様に判読不能となるという。後に残しておきたくない内容のメールを“自動消滅”させられるわけだ。
現在、このシステムはプレリリース段階だが、既存のメールサーバーを変更することなく追加できるという。送信者側/受信者側のメールソフトについてもプラグインで対応し、Webメールを含むあらゆるソフトで利用可能だとしている。
('99/10/12)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]