■URL
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/9910/sunflash.991011.1.html
http://www.itu.int/telecom-wt99/homepage.html (Telecom 99)
米Sun Microsystems社は、ジュネーブで開催されている通信関連の展示発表会「Telecom 99」にて、Java技術を組み込んだGSM規格の携帯電話を発表した。また、これに併せて、Motorola、ソニー、Symbianの3社がサポートを表明した。
携帯電話メーカーの大手、米Motorolaは、Java技術を組み込んだスマートフォン「Timeport P1088」を、ヨーロッパで2000年第1四半期に出荷開始する計画。このスマートフォンでは、無線でインターネットに接続でき、電子メールやWAPブラウザーによるWeb閲覧のほか、Yahoo!やExciteが提供するデータ同期サービス「TrueSync」の利用が可能だ。
ソニーは大手銀行クレディスイスと共同で、GSMネットワークを介したサービスモデルを開発した。Telecom 99では、ソニーのGSM携帯電話「CMD-CD5」にJavaを組み込んだ試作機を出品。既存のGSMネットワークを介して、クレディスイスのオンラインバンキング用のアプリケーションをダウンロードし、動作させるデモが行なわれる予定だ。
また、携帯機器向けのOSを開発するSymbianは、Java技術をスマートフォンの中核コンポーネントとして組み込む。Symbianは、Motorola、Nokia、松下、PhilipsおよびPsionにOSをライセンス供与しており、同社では、2000年前半には、これらのメーカーから、Java技術を組み込んだスマートフォンが発表されると見ている。
Sunは6月に開かれたJava関連の会議「JavaOne」において、NTTドコモと共同開発したiモード携帯電話の試作機を披露している(本誌7月13日号参照)。また、バンダイとの提携により、日本国内で2000年後半にサービスを開始するプラットフォームを共同開発するなど、携帯機器におけるJavaの勢力を着々と拡げている。
('99/10/12)
[Reported by Hiroyuki Et-OH / yuy@ibm.net]