|
|
■URL
http://www.iexchange.com/ii/sl?s=168230912
インキュベーター企業のidealab!が興した投資情報サイトiExchange.comが本格的なサービスを開始した。今年4月に設立されたiExchange.comの会長にはidealab!のBill Gross氏が就き、大手ベンチャーキャピタルのKleiner Perkins Caufield & Byers（KPCB）もこの会社に投資している。
iExchange.comは、アマチュアの投資家が「投資アナリスト」となり、自分の投資に関するアイディアを「レポート」の形で流通させるための市場を提供している。レポートには数セントから数ドルの値段を付けることもできるが、現在この市場に出ている物の大半は無料だ。すべてのレポートには推薦する株式、その目標価格、株式の価格が目標価格に達するまでの日数が記されており、投資家はこうした情報を参照できる。そして、どの「アナリスト」が最も効果的な運用実績を上げているかを測るための手段として、iExchange.comがすべてのアナリストに点数をつける。こうして優秀なアナリストは高い評価を受け、発行するレポートの値段を上げたりして、利益を上げられる。現在この市場には2,500以上の企業に関する5万以上のレポートが流通している。
このサイトの役割についてKPCBのRussell Siegelman氏は「この会社がしていることは金融について話し合うチャットルームやeBayの掲示板がしてきたことに匹敵する」と述べている。
こうしたアマチュアの投資家がアナリストになれる仕組みは、シリコンアレー企業のPredict Itなどもサービスを提供している（本誌7月19日号参照）。
('99/10/12)
[Reported by taiga@scientist.com]